報道発表資料

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2010年03月02日
  • 再生循環

微量のPCBを含む廃棄物の焼却実証試験の実施について(お知らせ)

 環境省は、秋田県及びエコシステム秋田株式会社の協力を得て、微量のPCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 PCBを使用していないトランス等の中に、実際には微量のPCBが混入した絶縁油を含むもの(以下「微量PCB汚染廃電気機器等」という。)が大量に存在することが判明しており、環境省ではこれらの処理体制の整備に向け、平成17年度から既存の産業廃棄物処理施設において微量PCB汚染廃電気機器等の焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
 環境省は、微量PCB汚染廃電気機器等の処理体制の整備に向け、引き続き既存の産業廃棄物処理施設等において微量PCB汚染廃電気機器等が安全かつ確実に処理できることを確認するため、今般、関係自治体である秋田県及び実証試験施設の設置者であるエコシステム秋田株式会社の協力を得て、微量のPCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施することとしました。
 焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。

2.焼却実証試験の概要

(1)
実施場所及び実施期間
・エコシステム秋田株式会社(秋田県大館市)
平成22年3月9日(火)~3月11日(木)
(2)
実施内容
 微量PCB汚染廃電気機器等(微量(数十ppm程度)のPCBを含む絶縁油を使用していた変圧器及びOFケーブル※で既に絶縁油が抜かれているもの並びに微量のPCBを含む絶縁油))を焼却処理し、処理後の変圧器、OFケーブル及び排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらが適正に処理されていることを確認します。
 実施に当たっては、専門家(廃棄物処理、分析、健康影響等)の助言を得ることとします。
 なお、本試験においては、燃焼ガスを850℃以上の温度に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
OFケーブル(Oil Filled Cable)
電力ケーブルの一種であり、内部に絶縁油を満たしたもの。超高圧の電力ケーブルに使用されている。

3.これまでの焼却実証試験の実施状況

 平成18年3月から平成21年3月にかけて、微量PCB汚染廃電気機器(微量のPCBを含む絶縁油など)を試験試料として用いた焼却実証試験を9箇所の施設で合計16回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に分解されたことを確認しています。  また、平成21年11月から平成22年1月にかけて、微量PCB汚染廃電気機器等(微量のPCBを含む絶縁油、コンデンサ等)及び微量のPCBを含む廃棄物(廃活性炭、化学防護服、汚泥等)を試験試料として用いた焼却実証試験を5箇所の施設で実施しています。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、焼却実証試験を実施していく予定です。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
代表:03-3581-3351
課長:坂川 勉(内線6871)
課長補佐:松崎 裕司(内線6880)
主査:斎藤 史紀(内線6895)