報道発表資料
環境庁では本年6月より、「エコライフ100万人の誓い」運動を展開している。これは、一人ひとりが地球温暖化を防ぐために家庭や職場でできる行動を選んで、自らの誓いとして登録していただき、参加者が互いに連帯感を得つつ環境にやさしい生活を実践していただくことにより、国民が環境保全型の経済社会づくりに主導的な力を発揮しようとの運動である。今回、地球温暖化防止京都会議を前に途中経過の集計ができたので公表するもの。
11月22日午前11時現在の総参加者数は195,859人であり、また、誓いの内容についての分析を終えた11月10日現在の参加者(約13500人)の行動に期待される二酸化炭素の年間排出削減量は約6,000トン/年(炭素換算)と試算される。
この運動は本年度末(平成10年3月末)まで行い、100万人の参加者を集めることを目標としているが、10月、11月と運動が広まるにつれて、参加者が急速に増加してきており、国民がこの運動を知る機会を増やすようなお一層の呼びかけが必要なものの、目標の達成も不可能ではない見通しとなっている。
11月22日午前11時現在の総参加者数は195,859人であり、また、誓いの内容についての分析を終えた11月10日現在の参加者(約13500人)の行動に期待される二酸化炭素の年間排出削減量は約6,000トン/年(炭素換算)と試算される。
この運動は本年度末(平成10年3月末)まで行い、100万人の参加者を集めることを目標としているが、10月、11月と運動が広まるにつれて、参加者が急速に増加してきており、国民がこの運動を知る機会を増やすようなお一層の呼びかけが必要なものの、目標の達成も不可能ではない見通しとなっている。
- エコライフ100万人の誓いの概要について
- エコライフ100万人の誓いの途中経過について
- 著名人、企業の協力について
- 抽選で差し上げる記念品について
この運動は、地球温暖化を防止するため、省エネルギーやリサイクルの推進、新エネルギーの活用、ライフスタイルの見直し等様々な対策を推進することを通じ、急増している生活や家庭からの二酸化炭素の排出を削減するため、個人が家庭や職場で実行すべき取組を自覚し行動してもらうことを目的に、実施しているものである。
これは国民一人ひとりが日常生活の中で地球温暖化防止の行動に取り組むことの重要性を理解し、実行しようとする取組を誓いとして登録して、自主的に実践していただくもので、
{1}多くの方々に身近なところで手軽にできる地球温暖化防止の取組を知っていただくこと{2}多くの方々の参加を得ることにより、国民相互の連帯感を実感しつつ地球温暖化防止の取組に弾みをつけること{3}一つひとつの効果は小さくとも、国民が全体として力を合わせることにより、経済社会を二酸化炭素の排出量の少ないものに変えていく力を発揮させること{4}こうした国民の取組を通じて地球温暖化防止京都会議の成功への機運を盛り上げること
を狙いとしている。
この運動の具体的な運営方法は実施要領(別紙1)のとおりである。
{1} | 参加者総数 |
11月22日午前11時現在の参加者総数は195,859人であり、目標の100万人に達するにはなお一層の努力が必要であるが、月別の参加者数を見てみると10月、11月の参加者がかなり増えており、このままの勢いで3月まで参加者が増え続ければ、年度末の目標達成は期待できる。 |
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{2} | 項目別集計及び二酸化炭素排出削減量(試算) |
エコライフ100万人の誓いに参加いただいた方が、それぞれの誓いを実行していただいたとして計算した場合の二酸化炭素の排出削減量を試算した。 項目別の一人当たりの二酸化炭素排出削減量(CO2削減原単位)は環境庁において一定の仮定をおいて試算を行ったものであり、ひとつの目安である。 (詳細別紙2) (各項目の具体的内容は、実施要領(別紙1)の誓いの選択肢を参照) このCO2の削減量を、仮に民生家庭部門からの排出量(合計約4350万炭素換算トン(1995年))に比べると、その約0.014%に当たり、この割合で100万人が参加すると民生家庭部門排出量を約0.1%削減する勘定となる。 さらに、仮に国民の半分がこの取組をすると民生家庭部門の約6.5%の削減(国全体の総排出量比約0.85%の削減)が可能になる。 |
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{3} | 都道府県別の集計 |
民生部門の二酸化炭素排出量の削減には地方公共団体の参加協力が不可欠であり、地方公共団体での取組状況が分かるように、都道府県別の集計を行っている。 集計結果は別紙3のとおりである(11月17日現在)。目標の100万人に達するには各自治体において1万人あたり100人の割合の参加が必要であるが、福井県が既にこの数字に達している。なお、11月22日午前11時現在の集計には間に合わなかったが、京都市より(財)京都市老人クラブの取組により約5万人の参加があったことが報告されており、COPの地元京都でも1万人当たり100人以上の参加が得られる。このほか、岐阜県より約1万3千人、鹿児島県より6千人の参加があったことが報告されているが、11月17日現在の都道府県別の集計には含まれていない。 |
「エコライフ100万人の誓い」ではご賛同いただいた著名人の方にメッセージをいただくという形でご協力をいただいている。6月の開始当初より、曙関、アグネスチャンさん、石井 竜也さん、北野 大さん、小室 哲哉さん、貴乃花関にご協力いただいているほか、本日現在では、有森 裕子さん、石井前環境庁長官、いしだ 壱成さん、石田 純一さん、江戸家 小猫さん、幸田シャーミンさん、立松 和平さん、俵 万智さん、萩原 健司さん、萩原 次晴さん、平木 理化さん、三浦 雄一郎さんにご協力いただいている。
なおこれらのメッセージはインターネットのホームページで参加いただいた方にご覧いただけるようになっている。
また、企業では、ホームページの提供などでご協力いただいているNTTを始め、大量に参加者を集めていただいたアサヒビール(株)、佐川急便(株)、ジャスコ(株)、中部電力(株)、東京ガス(株)、記念品のご提供をいただいた京セラ(株)などの協力をいただいている。これらの企業以外にもご協力をいただいている企業、団体が多数あり、ホームページ上で公表している(参考資料)。
参加いただいた方には、抽選で記念品を差し上げることになっているが、現在までに決定している記念品は以下のとおりである。
・ | 地球温暖化防止京都会議記念Tシャツ | 50名 |
・ | レターセット(牛乳パックから作成したもの) | 200名 |
・ | 環境ビデオ「地球は青かった」 (京セラ(株)提供) (地球温暖化とオゾン層の減少を解説したもの) |
100名 |
・ | 「環境の日」(6月5日)制定記念切手 | 20名 |
別紙1 |
「エコライフ100万人の誓い」実施要領 |
- 趣旨
- 実施期間
- 参加方法
国民の生活に関わりの深い家庭や輸送機関からの二酸化炭素の排出が急速に増加していることが、世界的に対策を急がれている地球温暖化の要因の一つとして問題となっています。「エコライフ100万人の誓い」は、一人ひとりが日常生活で行う地球の温暖化を防ぐための行動を誓い、他の多くの人々とともにその誓いを登録することにより、地球温暖化防止の行動を実行してもらうことを目的とする運動を行うものです。一人ひとりの行動の効果は小さくとも、たくさんの人が気持ちをそろえて行動することにより、世の中を変えていく大きな動きにつなげ、地球の温暖化を防ぐことめざすものです。
平成9年6月1日~平成10年3月31日
参加方法は電話、FAX、インターネット、ハガキのいずれかの方法により、ご自分の「誓い」とお名前等を登録していただきます。
「誓い」については、以下の地球温暖化防止に役立つ行動の12の選択肢の中から選んでいただくほか、自分独自の取組を登録していただくことも可能です。
「誓い」の選択肢
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* | 「誓い」は複数選んでいただいても結構ですが、むやみに多くのことを選んでいただくよりも、誓ったことをしっかり実行していただくことが重要です。 |
_ | ○ | 電話による参加方法 |
下記までお電話いただき、音声ガイダンスに従ってください 「誓い」と名前の登録は音声で行います。誓いを例示の中から選ぶ方はその番号を読んで下さい。 TEL 03-5354-0478 |
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○ | FAXによる参加方法 | |
FAXについては「誓いの番号」又は「自分独自の誓い」と住所、氏名、年齢、性別、電話番号を御記入の上、下記番号にダイヤルしていただき、アナウンスに従って送信して下さい。 FAX 03-5354-0494 |
||
○ | インターネットによる参加方法 | |
下記ホームページにアクセスし、画面の指示に従って登録して下さい。 URL 「http://www.wnn.or.jp/wnn-eco/cop3」 |
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○ | ハガキでの参加方法 | |
ハガキの場合は官製ハガキに「誓いの番号」又は「自分独自の誓い」と住所、氏名、年齢、性別、電話番号を御記入の上、下記宛郵送して下さい。 また、ハガキにて参加される方で著名人のメッセージを希望される方は、官製往復ハガキにてご参加下さい |
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送り先 〒102 東京都千代田区九段南4-7-24 環境情報科学センター 「エコライフ100万人の誓い」係 |
- 参加人数集計等のお知らせ
- 参加いただいた方へ
- チラシについて
- エコライフを実践する人々のクラブ組織設立の準備
定期的に集計し、環境庁から広報などを通じお知らせいたします。また、インターネット上で、誰でもいつでもご覧いただくことができます。また、皆の行動によりどの程度二酸化炭素の排出量が減らされるのかに関し、シミュレーションを行い、その結果も知ることが出来るようにします。
○ | インターネットで参加いただいた方は、この「100万人の誓い」に御協力して下さる著名人からの励ましのメッセージがご覧いただけます。 |
○ | さらに、3月31日までに参加された方の中から抽選のうえ、希望者に著名人などから提供していただいた記念品を差し上げます。 |
環境庁では「100万人の誓い」のチラシを作成しております。チラシはA4サイズ一枚の両面になっていて、裏面にFAX用の誓いの送付用紙が刷り込んであります。賛同する地方公共団体、企業、団体などの名入れをしたチラシの増刷は、実費にて承ります。
また、このチラシはFAXで取り出すこともできます。
FAX 03-5353-7460 情報番号99999#
100万人の誓いに参加された方々が、さらにエコライフを追求していくことの励みとなるよう、様々な特典のあるクラブ組織の設立を図るべく、検討を進めています。
添付資料
- 表[PDFファイル] [PDF 5 KB]
- 別紙2[PDFファイル] [PDF 9 KB]
- 別紙3-1[GIFファイル] [GIF 124 KB]
- 別紙3-2[GIFファイル] [GIF 137 KB]
- 連絡先
- 環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課 長:小林 光 (内6740)
補 佐:大庭一夫(内6757)
担 当:菅原雅彦(内6738)