報道発表資料
本日午後16時30分に科学技術庁及び宇宙開発事業団より、別添の資料により、地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」の運用異常について発表がありましたので、お知らせします。
環境庁が開発した地球観測センサーである、改良型大気周縁赤外分光計(ILAS)及び地上・衛星間レーザ長光路吸収測定用リトロリフレクタ(RIS)が搭載された地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」から、本日9時50分頃予定していた画像取得ができなかった。
現在、衛星は軽負荷モード(衛星による観測等を中止し、衛星に負荷がかからないための最低の運用)になっている。このため、原因の究明とその対策を宇宙開発事業団において検討中。
(別添)環境庁が開発した地球観測センサーである、改良型大気周縁赤外分光計(ILAS)及び地上・衛星間レーザ長光路吸収測定用リトロリフレクタ(RIS)が搭載された地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」から、本日9時50分頃予定していた画像取得ができなかった。
現在、衛星は軽負荷モード(衛星による観測等を中止し、衛星に負荷がかからないための最低の運用)になっている。このため、原因の究明とその対策を宇宙開発事業団において検討中。
・宇宙開発事業団発表資料
平成9年6月30日 科学技術庁 宇宙開発事業団 |
地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)が平成9年6月30日9時46分頃に日本上空を通過した際、宇宙開発事業団地球観測センター(埼玉県鳩山町)で地球観測データが受信されませんでした。衛星の運用状態を確認したところ、衛星になんらかの異常が発生し、衛星の運用状態が軽負荷モード(観測機器等を全てオフにして衛星の電力消費を最小限にするモード)へ移行していることが確認されました。
その後、宇宙開発事業団の沖縄宇宙通信所において2回(11時30分頃、13時15分頃)にわたって衛星の状態を確認したところ、衛星が日本上空を通過する9時46分以前に一度姿勢を喪失し、地球捕捉モードに移っていることを確認しました。また、太陽電池からの供給電流がゼロ状態を示しており、衛星はバッテリのみで運用されていることを示すテレメトリデータが取得されました。
今後は、衛星からのテレメトリデータを解析するとともに、さらにスウェーデンのキルナ局等において衛生状態を把握し、正常な状態に戻すべく全力を尽くす考えです。なお、フランスの宇宙機関であるCNESに衛星の追跡支援をうける予定です。
宇宙開発事業団においては、本日12時に緊急対策チームを設置し、対処していることろです。
<問い合わせ先> 科学技術庁 航空宇宙開発課 03-3581-1679 宇宙開発事業団 広報室 03-3438-6107~9 |
- 連絡先
- 環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室
室長:名執 芳博(6743)
補佐:宇仁菅伸介(6746)
担当:瀬川 恵子(6747)