報道発表資料
1.場所・日程
・11月8日(土) 先進国間会合 於:外務省会議室
・11月9日(日) 途上国を含めた会合 於:ホテルオークラ
注)この他、二国間、多国間の小規模の非公式会合、会談が多数行われた。
2.出席国
14先進国(EU及び我が国含む。)及び7途上国が出席したほか、ベルリンマンデート会合のエストラーダ議長、気候変動枠組条約事務局長のザミットクタヤール事務局長も出席した。なお、我が国からは、大木環境庁長官、高村外務政務次官、中川通商産業審議官、田邊地球環境問題担当大使他が出席した。
3.議題及び議論の概要
(1) 11月8日(土) 先進国間会合(議長:英国・プレスコット副首相)
・AGBMの進捗状況の報告
・数量目標
・途上国の参加の促進
・その他
AGBMにおいて具体的な数量目標について合意することが極めて重要であるとの認識を共有するとともに、排出権取引や途上国との共同実施を含め、数量目標を巡る諸課題について率直な意見交換が行われた。また、途上国の参加の促進方策についても活発な議論が行われた。我が国からは、橋本総理が本年6月の国連環境開発特別総会で行った「グリーンイニシアティブ」を紹介するとともに、国際協力を一層促進するための方策を具体化するよう呼び掛けた。
(2) 11月9日(日) 途上国を含めた会合(議長:日本・大木環境庁長官)
・AGBMの進捗状況の報告
・プレスコット副首相による初日の議論の概要の報告
・全ての締約国による努力
・その他
全ての締約国による努力の促進に関し、先進国が率先して努力する必要性が強調されるとともに、途上国からも自国における取組状況や直面する課題、更なる国際協力の必要性等についての紹介が行われた。
(3) その他
非公式閣僚会合の期間中に、様々な機会を利用して二国間、多国間の小規模な非公式会合会談を行い、京都会議の成功に向けた忌憚のない意見交換を行った。
4.成果
非公式会合であり、また、京都会合に向けた閣僚レベルで地ならしを行う会合であったため、特に結論をまとめることはなかった。なお、会合終了後の記者会見において、大木議長及び高村外務政務次官の記者会見のポイントは、次のとおり。
○ 今回の会合では、初めて閣僚達が集まり、気候変動交渉について集中的に議論した。京都会議を間近にして、全ての参加国が京都会議の成功は極めて重要であるとの認識を共有し、その成功に向けて最大限の努力を行うとの政治的な意思を確認したことは重要。
○ 閣僚レベルにおいて集中的な意見交換を行ったことにより、各国の立場に関するハイレベルでの理解が進み、京都会議での合意形成に向けての道筋ができつつあると、各国の代表も今回の会議の成果を高く評価。
○ 今回の会合の結果、京都会議に向けて残された課題も明らかになった。各国の閣僚達がこれらの課題を本国に持ち帰り、真剣に検討することにより、京都会議には十分な準備の下で臨むことが強く期待される。
(別添) ○8日(土)の出席国・地域 ・豪 州: ヒル環境大臣 ・カナダ: スチュワート環境大臣 ・EC委員会: ビャーゴー環境担当委員 ・フランス: デボー国土整備・環境大臣補佐官 ・ドイツ: メルケル環境自然保護原子力安全大臣 ・イタリア: ロンキ環境大臣 ・ルクセンブルク: ラユール環境大臣 ・オランダ: デ・ブール住宅国土計画環境大臣 ・N Z: アプトン環境大臣 ・ノルウェー: フィエランゲル環境大臣 ・ロシア: メタルニコフ水理気象国家委員会議長顧問 ・英 国: プレスコット副首相、ミーチャー環境閣外大臣 ・米 国: ワース国務次官 ・エストラーダAGBM議長(在中国アルゼンチン大使) ・ザミットクタヤール気候変動枠組条約事務局長 ○9日(日)の出席国 8日の出席国に加え、以下の国が出席した。 ・アルゼンチン: サンチェスムノス駐日大使 ・ブラジル: リマ外務省特別問題局長 ・インドネシア: スガンディ環境大臣補佐官 ・韓 国: チュン環境省環境政策室長 ・メキシコ: ルナ外務省環境天然資源参事官 ・サモア: タガロア国土・環境大臣 ・タンザニア: クシラ通信運輸大臣
- 連絡先
- 環境庁企画調整局地球環境部企画課
調査官 竹本和彦(6748)
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課温暖化国際対策推進室
室 長 鈴木克徳(6741)
補 佐 田中聡志(6758)
係 長 中尾 豊(6738)