報道発表資料

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1997年11月10日

公開シンポジウム「熱帯林の保全と修復に向けて」の開催について

熱帯林の保全と修復のための研究に携わる研究者が研究成果を発表し、意見交換を行うとともに、一般の方々の熱帯林保全についての関心を高めることを目的とし、環境庁主催により、11月17日(月)午前10時からダイヤモンドホテルで公開シンポジウムを開催する。
 現在、焼畑耕作、薪炭材の確保、放牧地や農地の開発等に伴い、急激な減少が国際的にも大きな問題となっている熱帯林については、その保全と修復のための研究が国内の様々な研究機関で進められているところであり、今回のシンポジウムでは、環境庁が平成2年度より地球環境研究総合推進費により実施しているマレーシアのパソをフィールドにした熱帯林研究の成果や、農林水産省、科学技術庁、文部省等の研究費で実施されている成果について発表される。
  1. 会議名:公開シンポジウム「熱帯林の保全と修復に向けて」
     
     
  2. 日 時:平成9年11月17日(月)10:00~17:30
     
     
  3. 場 所:ダイヤモンドホテル 1Fダイヤホール
          (東京都千代田区一番町25 TEL:03-3236-9191)
     
     
  4. 主 催:環境庁
     
     
  5. 開催趣旨

     現在、焼畑耕作、薪炭材の確保、放牧地や農地の開発等に伴い、急激な減少が国際的にも大きな問題となっている熱帯林には、地球上の動植物種の半分以上が生息・生育するといわれており、また木材や工業原料等の資源を生産するとともに、地球上の熱収支や水収支に深い関わりを持ち、人類の生存に欠かせない多面的な価値を有している。しかし、熱帯林生態系の維持機構、熱帯林減少の影響の把握等について、まだまだ未解明の部分が多く残されている。このため、熱帯林の保全と修復のための研究に携わる研究者が研究成果を発表し、意見交換を行う場を設けることにより、日本における熱帯林に係る調査研究の一層の推進を図るとともに、一般の方々の熱帯林保全についての関心を高める。
     
     
  6. 発表のテーマと発表者
     
     1)挨 拶
          大島康行(財団法人 自然環境研究センター理事長)
     2)基調講演「熱帯林の保全と修復に向けて」
         荻野和彦(愛媛大学農学部教授)
     3)セッション1:生物多様性
      (1)なぜ一斉開花が起こるのか
         安田雅俊(東京大学大学院森林生命化学研究科
                森林動物学研究室博士課程)
      (2)熱帯林の生物多様性とそれを支える動物達
         百瀬邦泰(京都大学生態学研究センター博士課程)
      (3)熱帯林の共存機構をさぐる
         可知直毅(東京都立大学理学部生物学科助教授)
     4)セッション2:生態系の修復
      (1)熱帯環境林修復の試み
         古川昭雄(奈良女子大学理学部生物科学科教授)
      (2)痩せ地で森をつくるには
         櫻井克年(高知大学農学部教授)
      (3)荒れ地の環境ストレス
         小島克己(東京大学アジア生物資源環境研究センター教授)
     5)セッション3:長期生態研究
      (1)熱帯林研究百年の計
         山倉拓夫(大阪市立大学理学部教授)
      (2)熱帯季節林を維持するしくみ
         田中 浩(森林総合研究所森林環境部群落生態研究室主任研究官)
      (3)熱帯林は安定か
         奥田敏統(国立環境研究所地球環境研究グループ
                森林減少・砂漠化研究チーム総合研究官)
     6)挨 拶
         高井康雄(東京農業大学客員教授)
     
     
  7. 参加対象及び参加費

       参加自由、無料

     なお、会場設定の都合上、下記連絡先にて参加申込を受け付けているが、当日会場においても受付可能である。
     
     
  8. 問い合わせ先

       財団法人 環境情報普及センター
       〒105 東京都港区虎ノ門1-5-8オフィス虎ノ門1ビル
          TEL 03-3595-3992
          FAX 03-3595-0227
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室
室 長: 名執  芳博(内線6743)
 補 佐: 宇仁菅伸介(内線6746)
 担 当: 東岡  礼治(内線6759)