報道発表資料

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2009年07月14日
  • 再生循環

微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験(第6・7回)の実施結果について(お知らせ)

 環境省は、平成21 年3月に、広島県福山市、鳥取県、鳥取県境港市及び島根県松江市並びに株式会社カムテックス及び三光株式会社の協力を得て、微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験を実施しました。その結果、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実にPCBが分解されることを確認しました。

1.趣旨

 PCBを使用していないトランス等の中に、実際には微量のPCBが混入した絶縁油を含むもの(以下「微量PCB混入廃電気機器等」という。)が大量に存在することが判明しており、これらの処理体制の整備が課題となっています。
 環境省は、微量PCB混入廃電気機器等の処理体制の整備に向け、既存の産業廃棄物処理施設において微量PCB混入廃電気機器等が安全かつ確実に処理できることを確認するための実証試験を行ってきておりますが、今般、関係自治体である広島県福山市、鳥取県、鳥取県境港市及び島根県松江市並びに実証試験施設の設置者である株式会社カムテックス及び三光株式会社の協力を得て、微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験を実施しました。

2.実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間

・株式会社カムテックス(広島県福山市)
平成21 年3月16 日(月)~3月18 日(水)(3日間)
・三光株式会社(鳥取県境港市)
平成21 年3月24 日(火)~3月26 日(木)(3日間)

施設の概要は、「別紙」表1参照。

(2)実施内容

 現在稼働中の産業廃棄物の焼却施設に、微量(数十ppm 程度)のPCBを含む絶縁油を投入し、排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらが適正に処理されていることを確認する。
 なお、本試験においては、燃焼ガスを850℃以上の温度に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとする。

3.実証試験の結果

 焼却実証試験の実施の結果、試験試料については、周辺環境へ影響を及ぼすことなく安全かつ確実に分解されることを確認しました。詳細は、以下のとおりです。

(1)周辺環境への影響について(「別紙」表2参照)

 施設の敷地境界における大気中のPCB濃度、施設の周辺における大気中のダイオキシン類濃度については、関係法令に定める基準値等よりも低いことを確認しました。

(2)排ガスについて(「別紙」表3参照)

 排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度については、関係法令に定める基準値等よりも低いことを確認しました。
 また、排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度については、試験試料を投入せずに施設を運転した場合(通常運転時)と、試験試料を投入して施設を運転した場合(本試験時)において顕著な変化がないことから、試験試料を投入したことによる排ガス中のPCB及びダイオキシン類濃度への影響はないことを確認しました。

4.その他

 今後、協力が得られる他の施設においても、焼却実証試験を実施していく予定です。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
代 表:03-3581-3351
課 長:坂川 勉(内線6871)
課長補佐:高橋 一彰(内線6880)
主査:斎藤 史紀(内線6895)

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