報道発表資料
- 総合政策
令和7年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の公表について
■ 令和7年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書のテーマ
「新たな成長」を導く持続可能な生産と消費を実現するグリーンな経済システムの構築
私たちの暮らしは、食料や水の供給、気候の安定など、自然から得られる恵みによって支えられています。しかし今や、人類の活動は、地球の限界を超えつつあり、自らの存続の基盤である自然環境を破壊し、気候変動や生物多様性の損失、深刻な環境汚染など様々な環境問題を生じさせています。このような複合する環境危機を克服し、環境のもたらす恵みを将来世代まで引き継いでいくためには、現在の経済社会をネット・ゼロで、循環型で、ネイチャーポジティブが統合されたものへと大胆に変革していくことが必要不可欠です。昨年5月に閣議決定した第六次環境基本計画では、環境政策が目指すべき社会の姿として、「循環共生型社会」の構築を掲げ、現在のみならず、将来にわたって「ウェルビーイング/高い生活の質」をもたらす「新たな成長」の実現を目指すことを打ち出しました。
本白書では、「新たな成長」を導くグリーンな経済システムの構築をテーマに、昨今の環境の状況、施策等を交えて概説しています。
■ 令和7年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書のポイント
- 第1章では、国内外の気象災害、環境問題による経済的影響を考察し、我が国の地球温暖化対策の目指す方向性を示すと共に、近年拡大するサステナブルファイナンス、環境情報開示等の「新たな成長」を導いていく経済活動の取組、環境とビジネスの動向について解説しています。
- 第2章では、気候変動、生物多様性の損失及び汚染という相互に関係する3つの世界的危機に対し、最新の動向や施策を紹介すると共に、課題の相互依存性を認識して循環経済・自然再興・炭素中立等政策の統合、シナジーを図ることの重要性を紹介しています。
- 第3章では、第六次環境基本計画において、環境・経済・社会の統合的向上の実践・実装の場として位置付けた「地域循環共生圏」の更なる発展を図ると共に、人々の暮らしを、環境をきっかけとして豊かさやウェルビーイングにつなげ得る取組について紹介しています。
- 第4章では、東日本大震災や原発事故、能登半島地震の被災地の環境再生の取組の進捗や、復興の新たなステージに向けた未来志向の取組を紹介しています。
■ 環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書の特色
- 環境白書、循環型社会白書及び生物多様性白書の3つの白書は、法律にのっとってそれぞれ国会へ提出する年次報告書ですが、環境問題の全体像を分かりやすく示すために3つの白書を合わせて編集し、1つの白書としてまとめています。
- 印刷工程の電力使用に伴い発生する二酸化炭素(CO₂)は、「オフセット・クレジット制度(J-クレジット制度、J-VER制度等)」に基づき発行された東日本大震災における被災地のクレジットを購入し、オフセットしています。
■ 白書の閲覧及び冊子の入手方法
(1)環境省ウェブサイト http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/
PDFデータで掲載します。なお、HTML形式のデータについては、令和7年7月上旬以降、同ウェブサイトに掲載する予定です。
(2)冊子の入手方法
① 単行本
政府刊行物センターや政府刊行物取扱書店等で購入することができます(1部2,728円(税込、予定価格)、令和7年6月中下旬発売予定)。
入手方法等については、発行元の日経印刷株式会社第一営業部(03-6758-1011)までお問合わせください。
② 電子書籍
電子書籍版Kindle及び楽天Koboにて、1年間無料配信予定(令和7年7月中下旬配信予定)。
■ 今後について
環境省では、白書に関する様々なことにお応えするために、以下のように取り組んでいきます。
(1)「白書を読む会」を開催します。詳しい内容については別途報道発表にてお知らせします。
(2)英語版は、環境省ウェブサイト(URL)に本年秋頃をめどに掲載を予定しています。
連絡先
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-9265
- 室長
- 黒部 一隆
- 担当
- 河村 洸貴
- 直通
- 03-5521-8336
- 室長
- 近藤 亮太
- 担当
- 鳥居 哲也
- 直通
- 03-5521-8274
- 課長
- 番匠 克二
- 担当
- 和田 光央