報道発表資料

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2023年01月27日
  • 総合政策

(仮称)南あわじ風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「(仮称)南あわじ風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」(前田建設工業株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

 環境大臣意見では、
(1) 想定区域及びその周辺に存在する複数の住居への影響について適切に調査、予測及び評価を行い環境保全措置を講ずることで、騒音及び風車の影による生活環境への影響を回避又は極力低減すること

(2) 想定区域及びその周辺では、国内希少種のセトウチサンショウウオ等の水生動物やコウノトリ及びクマタカ、チュウヒ等の希少猛禽類の生息が確認されている。このため、適切な調査、予測及び評価を行い、環境保全措置を講ずることで、水生動物や鳥類への影響を回避又は極力低減すること

(3) 想定区域の周辺では複数の風力発電所が稼働中であるため、累積的な影響について適切な調査、予測及び評価を行い、風力発電設備等の配置等を検討すること 
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者である前田建設工業株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。

※ 計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

■ 事業の概要

  兵庫県南あわじ市において、最大で出力70,000kW 程度の風力発電所を設置する事業。

   ・ 事業者   前田建設工業株式会社

   ・ 事業位置  兵庫県南あわじ市(事業実施想定区域面積 約 687ha)

   ・ 出力    最大70,000kW 程度(単機出力3,200kW級~6,100kW級x最大16基程度)

■ 環境大臣意見

  別紙のとおり。

 (参考)環境影響評価に係る手続
  ・ 令和4年12月14日  経済産業大臣から環境大臣に意見照会
  ・ 令和5年 1月27日  環境大臣から経済産業大臣に意見提出

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史
審査官
新田 一仁
担当
天久 幸一

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