報道発表資料
2022年05月20日
- 総合政策
(仮称)京丹後市磯砂山風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について
環境省は、「(仮称)京丹後市磯砂山風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」(自然電力株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
環境大臣意見では、
(1) 住居への影響について適切に調査、予測及び評価を行い、風力発電設備を住居から離隔を取ること等により、風車の影による生活環境への影響を回避又は極力低減すること
(2) 専門家等からの助言を踏まえた調査、予測及び評価を行い、土砂の崩落又は流出の可能性の高い箇所の改変を回避すること。また、土地の改変量を可能な限り抑制すること等により、自然環境への影響を回避又は極力低減すること
(3) 国内希少種に指定されているアベサンショウウオ等の重要な水生動物が確認されていることから、土砂及び濁水の流出を最小限に抑えること等により、水環境及び水生動物に対する影響を回避又は極力低減すること
(4) クマタカ等の希少猛禽類及び渡り鳥の風力発電設備への衝突事故や移動の阻害等について、専門家等からの助言を踏まえた調査、予測及び評価を行い、環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること
等を求めている。
環境大臣意見では、
(1) 住居への影響について適切に調査、予測及び評価を行い、風力発電設備を住居から離隔を取ること等により、風車の影による生活環境への影響を回避又は極力低減すること
(2) 専門家等からの助言を踏まえた調査、予測及び評価を行い、土砂の崩落又は流出の可能性の高い箇所の改変を回避すること。また、土地の改変量を可能な限り抑制すること等により、自然環境への影響を回避又は極力低減すること
(3) 国内希少種に指定されているアベサンショウウオ等の重要な水生動物が確認されていることから、土砂及び濁水の流出を最小限に抑えること等により、水環境及び水生動物に対する影響を回避又は極力低減すること
(4) クマタカ等の希少猛禽類及び渡り鳥の風力発電設備への衝突事故や移動の阻害等について、専門家等からの助言を踏まえた調査、予測及び評価を行い、環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること
等を求めている。
■ 背景
環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、経済産業大臣から事業者である自然電力株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。
※ 計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・ 低減についての評価を記載した文書。
■ 事業の概要
京都府京丹後市において、最大で出力58,800kWの風力発電所を設置する事業。
・ 事 業 者 自然電力株式会社
・ 事業位置 京都府京丹後市(事業実施想定区域面積 約 971ha)
・ 出 力 最大 58,800kW
(単機出力4,200kW 程度×最大14基)
■ 環境大臣意見
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
・ 令和4年4月5日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・ 令和4年5月20日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出
連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8237
- 室長
- 木野修宏 (内線 5679)
- 室長補佐
- 豊村紳一郎 (内線 5680)
- 審査官
- 浮田 昂 (内線 5685)
- 担当
- 天久幸一 (内線 5689)