報道発表資料

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2022年08月02日
  • 大気環境

日野自動車(株)の排出ガス試験における不正行為について

1.本日、日野自動車から、同社における排出ガス・燃費性能試験における不正行為について、同社の調査結果の報告を受けました。

2.この報告の中で、3月4日に公表があったもの以外にも、過去に生産していたものを含め、トラック・バス用エンジン及び建設機械等向けのエンジンについて、国土交通省への型式指定申請時に不正行為等があった旨、一部は排出ガス基準や燃費のカタログ値を満たしていない旨の報告がありました。

3.度重なる排出ガス性能に関する不正行為は、国民の信頼を損なうものであり、誠に遺憾です。

4.環境省は、関係省庁と連携し、日野自動車に対しては、環境性能の確保と再発防止策の徹底について、必要な指導を行ってまいります。
 また、日野自動車製のエンジンのうち不正のあった機種を搭載する車両メーカーに対しては、環境性能の確保について、必要な指導を行ってまいります。

■ 日野自動車からの報告概要
(1)日野自動車が本年3月に設置した特別調査委員会の調査等により、個別エンジンについて、以下の内容が判明。

  •  ・ 現行生産エンジン14機種のうち12機種について、排出ガス長距離耐久試験に係る不正:
    • うち4機種(うち建設機械等用3機種)は基準不適合、うち8機種(うち建設機械等用4機種)は基準適合。
  •  ・ 生産終了エンジンについて、燃費試験、排出ガス長距離耐久試験に係る不正
    • 燃費性能については、うち4機種がカタログ値に未達、うち5機種がカタログ値は達成
    • 排出ガス性能の基準適合性は、多くの機種を対象に調査を継続中。

 
(2)同社は、基準不適合が判明したエンジン及びそれを搭載した車両の生産を自主的に停止した。
 
(3)同社は、特別調査委員会の調査結果及び提言を踏まえ、再発防止策を徹底していく。
 
■ 環境省の対応
○ 日野自動車及び日野自動車製エンジンのうち不正のあった機種を搭載する車両メーカーに対して、以下のとおり指示をしました。
 
【日野自動車】
① 事実関係の詳細な調査及び再発防止策の検討を実施し、速やかに報告すること。
② オフロード法に基づくリコールで対応できるものについては、速やかに実施すること。
③ 日野自動車製エンジンを搭載する車両メーカー及びユーザーに対して、丁寧な説明や対応に努めること。
 
【日野自動車製エンジンのうち不正のあった機種を搭載する車両メーカー】
① オフロード法に基づくリコールで対応できるものについては、日野自動車に協力し、速やかに実施すること。
② ユーザーへの丁寧な説明や対応に努めること。
 
以上
 
 

連絡先

環境省水・大気環境局自動車環境対策課
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8301
課長
福島 健彦 (内線 6510)
課長補佐
渡邉 賢一 (内線 5487)