報道発表資料

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2023年07月31日
  • 総合政策

令和5年度イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業における間接補助事業者の選定について

1. 環境省では、令和3年度より、「SBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度」に基づく指定補助金等事業(※)として、「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」を実施し、スタートアップの事業構想段階や実用化段階への支援を行っているところです。 
(※) 科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律に基づき、中小企業・個人(研究者等)が行う研究開発支援に特化した指定補助金等を指す。
2. 今般、令和5年度の本事業について、以下のとおり間接補助事業者を採択しました。

間接補助事業者の選定

 環境省では「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」における間接補助事業者の公募を行い、15件の申請案件について有識者審査委員会における審査を行った結果、令和5年度間接補助事業者を以下のとおり採択しました。
 令和3年度以降、本事業によりこれまでに採択された環境スタートアップ事業は計16件(フェーズ1:11件、フェーズ2:5件)となっています。

〇 フェーズ1(採算性調査(F/S)及び概念実証(PoC))
【事業者】事業概要 環境領域
【株式会社エーエスピー】未活用農産物、ホエイ、海藻を活用した新原料開発
 
<概要>
 従来廃棄されていた農産物の加工残渣、乳製品加工副産物のホエイを独自の製造方法によりペースト状にし、加工食品原料にするとともに、同様に従来廃棄されていた海藻の加工時に出る端材を牛の飼料にすることでメタン排出抑制にも資する新原料を開発
資源循環
 
〇 フェーズ2(技術開発(R&D))
【事業者】事業概要 環境領域
【Planet Savers株式会社】ゼオライトを用いた大気中からの二酸化炭素直接回収技術(Direct Air Capture: DAC)の開発
 
<概要>
 無機多孔質材料であるゼオライトをベースとした革新的な吸着剤を用いて大気中からCO2を回収する実用的なDAC装置を開発
気候変動
【株式会社ドローンセンセーション】ドローンタワーによる高度500mの環境測定
 
<概要>
 気候変動に係るビッグデータの取得に貢献すべく、地表500m上空の大気の状態を継続的に観測可能なドローンタワー技術の開発と動作を検証
気候変動

 採択された案件の詳細については、補助事業者(執行団体)である一般社団法人静岡県環境資源協会のウェブサイトを御確認ください。
 
 ○ 一般社団法人静岡県環境資源協会のウェブサイト
   http://www.siz-kankyou.jp/2023kankyohozen.html

参考(イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業概要)

 環境スタートアップについては、持続可能な社会の実現に向けたイノベーションの創出における大きな役割が期待されている一方、成長に時間を要するものも多いことから、スタートアップの成長フェーズに応じた切れ目のない支援を行うことが重要です。
 このため、環境省では、スタートアップを始めとする中小企業者等の研究開発支援を目的としたSBIR制度の一環として、令和3年度より「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」を実施し、スタートアップ企業等が環境保全に資する事業実施に向けた研究開発事業を支援しています。

連絡先

環境省大臣官房総合政策課環境研究技術室
代表
03-3581-3351
直通
03-6205-8276
室長
加藤 学
室長補佐
増田 正悟
担当
山澤 まりな