報道発表資料
毎年5月22日は、国連が定めた「国際生物多様性の日」であり、毎年、共通のテーマに沿って世界各地で関連イベントの開催が奨励されています。2009年のテーマは「生物多様性と侵略的外来生物」となっています。
また、本年の国際生物多様性の日には、現地時間の午前10時に、世界各地の青少年の手で植樹等を行う「グリーンウェイブ」への参加が、生物多様性条約事務局から広く呼びかけられています。
なお、上記について、環境省においても実施を検討していますが、地方自治体、NGO/NPO、経済団体、学術団体、学校等にも積極的に参画していただきたくお知らせするものです。
- 1.国際生物多様性の日について
- 毎年5月22日は、国連の定めた国際生物多様性の日(International Day for Biological Diversity)です。2009年のテーマは「生物多様性と侵略的外来生物」であり、世界各地において、5月22日を中心に、様々なイベントを開催することが奨励されています。
この国際生物多様性の日を記念するイベントを実施される際には、環境省まで御連絡をお願いいたします。また、開催結果についても御報告をお願いいたします。環境省において実施結果等をとりまとめて、条約事務局に報告する予定です。 - 〔御連絡先〕
- 環境省生物多様性地球戦略企画室 (担当:吉原)
住所 〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
電話 03-3581-3351(代表) 内線6825
ファックス 03-3591-3228
E-mail NBSAP@env.go.jp - 2.グリーンウェイブについて
- 国連の生物多様性条約事務局が、国際生物多様性の日の午前10時に、世界各地の青少年の手で、それぞれの学校の敷地などに植樹を行おう、と呼びかけているものです。世界各地において、現地時間の5月22日の午前10時に植樹することにより、この行動が地球上を東から西へ波のように広がっていく様子を、「緑の波(グリーンウェイブ)」と表現しています。
生徒たちが、植える樹種や場所・方法などを自ら考えていく過程で、彼らに生物多様性やその保全の必要性などについて学んでもらおうというのがこの活動の趣旨です。
なお、この日に世界各地で行われた行事は、その日のうちにグリーンウェイブのウェブページで見ることができるようになり、世界各地の参加者と経験を共有することができます。 - 【参考1】国際生物多様性の日について
- この国際生物多様性の日は、生物多様性問題に関する普及と啓発を目的に国連が定めた国際デーです。1993年の本国際デー制定当初は生物多様性条約の発効日である12月29日でしたが、2000年の国連総会において現在の5月22日に変更されました。この日は、1992年の同日に生物多様性条約の本文が生物多様性条約交渉会議において採択されたことに由来しています
なお、生物多様性の日には毎年テーマが定められており、本年のテーマは「生物多様性と侵略的外来生物」です。 - ○生物多様性条約ホームページ 国際生物多様性の日について
- http://www.cbd.int/ibd/
- <過去7年間のテーマ>
- 2002年 森林における生物多様性
2003年 生物多様性と貧困削減-持続可能な開発への挑戦
2004年 生物多様性:すべての人のための食料、水、健康
2005年 生物多様性:変化する世界での「生命保険」
2006年 乾燥地帯における生物多様性の保護
2007年 生物多様性と気候変動
2008年 生物多様性と農業 - 【参考2】グリーンウェイブについて
- 1.参加方法について
- (1)学校の生徒及び教員
- [1]活動参加の計画
- 学校の生徒が、それぞれの学校などにおいて樹木を植える計画を立てます。その際、植える場所、植える木の性質や樹木の生物多様性について学ぶことが期待されます。
- [2]活動参加の登録
- 計画が決まったら、各実施グループから直接はグリーンウェイブのウェブサイトに登録をお願いいたします。
(登録ページ)http://greenwave.cbd.int/user/register
また、合わせて登録内容を環境省までお知らせください。 (御連絡先は、「1.国際生物多様性の日について」のご連絡先と同じです。) - [3]生物多様性の日当日の活動
- 当日樹木を植え、現地時間の午前10時までカウントダウンを行い、一斉に植えた樹木に水をやります。なお、この「カウントダウン」は、生物多様性条約の「カウントダウン2010キャンペーン(*1)」とも連係しているものと考えられます。
植樹や水やりの様子を写真やビデオに撮り、その経験を100~200単語の文章にまとめ、条約ホームページから結果を登録します。
同日の20時10分(生物多様性条約の「2010年目標(*2)」にかけているものと考えられます)に条約ホームページに結果がアップロードされます。また、世界各地の活動を見ることができます。
- *1
- カウントダウン2010キャンペーン:「2010年までに生物多様性の減少速度を顕著に減少させる」という2010年目標の達成に向けた取り組みのひとつ。国や地方自治体、企業、NGOなど様々な主体が、参加者共通の行動である「2010年宣言」の宣言と、2010年目標達成のための各参加者独自の行動の約束をして、署名します。
- *2
- 2010年目標:「締約国は現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる」という目標。生物多様性条約第6回締約国会議(COP6、2002年オランダ・ハーグ)で採択されました。
- (2)その他の主体の参加内容
- 実際に植樹を行う青少年だけではなく、植樹を行う青少年を支援することが各主体に求められています。
- [1]地域の苗木業者など
- 地域の学校の生徒に対し、在来種の樹木に関する簡単な講義を行うとともに、植樹技術や樹木の手入れなどについて指導します。また、生徒に苗木を栽培している圃場を見学させることや、苗木を提供することなども期待されています。
- [2]地域の報道機関
- 地域のグリーンウェイブに関する活動や、当日の記念行事を取材・報道することや、生徒達に助言することも期待されています。
- [3]地方公共団体
- 地域のグリーンウェイブに関する活動の後援、行事への出席、経済的支援、もしくはその他の援助を行います。
- [4]地域のNGO
- グリーンウェイブの実施グループに対し、必要な専門知識や技術を提供することが期待されています。
- [5]著名人
- 地域や国全体のグリーンウェイブ行事に対する支持を表明することが期待されています。
- 2.グリーンウェイブに関する情報について
- グリーンウェイブに関する詳細な情報については、別添の手引書の他生物多様性条約のホームページをご覧下さい。ホームページには、詳しい参加方法や登録方法のほか、昨年の実施結果なども掲載されています。
【別添1】手引き 児童・生徒向け[PDF 143KB]
【別添2】手引き 教師向け[PDF 160KB]
○生物多様性条約ホームページ グリーンウェイブについて
http://greenwave.cbd.int/en/about-greenwave
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
直通:03-5521-8275
代表:03-3581-3351
室長:徳丸 久衛(内線 6480)
室長補佐:平野 明徳(内線 6490)
室長補佐:鈴木 渉(内線 6838)