報道発表資料
1.背景
崎山湾・網取湾は八重山列島西表島の西端に位置する海域です。清澄な海域を生息場所として豊富な海中生物相を有しており、ミドリイシ類、ハマサンゴ類等の多様なサンゴからなるサンゴ群集が発達しているほか、海産顕花植物であるウミショウブ群落等の海草藻場が分布し、魚介類の生息及び産卵基盤となっています。
環境省では、自然環境保全法に基づき、昭和58年に本海域を自然環境保全地域に指定、「崎山湾・網取湾自然環境保全地域における保全計画」を策定し、これまでに、平成2年、平成22年、平成27年に保全計画の変更を行い、平成27年には区域の拡張も行っています。
ウミショウブは、日本では沖縄県八重山列島のみに群生し、同列島が分布の北限であり、また、本保全地域を含む西表島海域が国内最大かつ主要な生育域となっています。
しかしながら、近年、ウミショウブ群落が急速に減少しており、その要因として個体密度が増加したアオウミガメによる採食圧が考えられています。今回の一部変更は、この状況を踏まえ、ウミショウブの被食防止及び増殖に係る事業を実施するとともに、アオウミガメとの共生に向けた取組等を実施し、生態系の維持及び回復を図るため、保全計画の変更及び生態系維持回復事業計画を策定するものです。
つきましては、広く国民の皆様からの御意見をお聴きするため、以下の要領で意見の募集(パブリックコメント)を行います。
2.意見募集対象
(1) 「崎山湾・網取湾自然環境保全地域における保全計画(案)」のうち、生態系維持回復事業に関する事項(※)
(2) 「崎山湾・網取湾自然環境保全地域生態系維持回復事業計画(案)」
※ 今回は当該保全計画全体の改訂ではなく、現行の保全計画における『4.保全のための事業に関する事項』の中に『生態系維持回復事業』を挿入するに当たり、意見の募集を行うものです。
3.意見募集期間
令和4年2月21日(月)から同年3月22日(火)まで
4.意見の提出方法
御意見のある方は、添付資料「意見募集要領」に沿って御提出願います。意見募集要領に沿っていない場合、無効となる場合がありますので御注意願います。
なお、ご提出いただいた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承ください。
添付資料
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8274
- 課長堀上 勝(内線 6430)
- 課長補佐羽井佐幸宏(内線 6435)
- 課長補佐小林 誠(内線 7418)
- 審査官守 容平(内線 6492)
- 担当鳥井 朋恵(内線 6486)