報道発表資料
1.開催趣旨
多数の動物を飼育している中で、適切な飼育管理ができないことにより、3つの影響(①飼養者の生活状況の悪化、②動物の状態の悪化、③周辺の生活環境の悪化)が生じている状況を多頭飼育問題といい、近年、数百頭規模のいわゆる多頭飼育崩壊が生じるなど、大きな社会問題となっています。
多頭飼育問題の背景には、飼い主の経済的困窮や社会的孤立による生活困窮等の問題があり、社会福祉的な支援を必要とする飼い主が多いこと、再発のリスクが高いこと等から、「人の問題」と「動物の問題」として別々にとらえるのではなく、関係者が連携して対応することが重要です。
昨年度、環境省では、多頭飼育問題対策の推進に向けた第一歩として、社会福祉部局、動物愛護管理部局を始めとする多機関が連携・協働し、多頭飼育問題の予防と解決に向けた取組を進めるための考え方、対策等を整理し、「人、動物、地域に向き合う多頭飼育対策ガイドライン~社会福祉と動物愛護管理の多機関連携に向けて~」を策定しました。
今回のシンポジウムでは、多機関連携による多頭飼育問題対策のより一層の推進に向け、ガイドライン策定までの経緯や、実際に地域で取り組んでいる例について紹介します。多くの関係者に視聴いただき、多頭飼育問題対策の参考にしていただきたいと考えております。
2.開催概要
(1)名称 多機関連携による多頭飼育問題対策推進シンポジウム
(2)日時 令和4年3月3日(木)14:30 ~ 17:00
(3)開催方法 オンライン会議方式にて開催します。
視聴方法、資料等の詳細は後日、事前登録いただいた方に個別に御案内いたします。
(4)主催 環境省
(5)参加費 無料
3.プログラム(予定)
(1)開会挨拶
野村 環(環境省自然環境局総務課動物愛護管理室)
(2)講 演
①『ガイドライン策定後の評価に向き合う(ガイドラインは策定されたけれども...)』
打越 綾子 氏 成城大学法学部 教授
②『長野県社協の投げ出さない相談支援体制 ~満足できる支援なんてひとつもないんです~』
佐藤 尚治 氏 社会福祉法人長野県社会福祉協議会 主任
(3)多頭飼育対策推進モデル事業自治体の取組み紹介
①『多機関連携を軸とした多頭飼育対策事業 ~取り組むことで見えてきた難しさ~』
松本 浩樹 氏 滋賀県動物保護管理センター 副主幹
②『東京都台東区における多職種連携に向けた取組 ~命のバトンプロジェクトから見えてきたもの~』
高松 純子 氏 台東区台東保健所 愛護動物管理 係長
(4)パネルディスカッション
『多機関連携による多頭飼育問題対策の推進を目指して』
ファシリテーター:佐伯 潤 氏 帝京科学大学生命環境学部准教授
パネリスト:打越 綾子 氏
佐藤 尚治 氏
松本 浩樹 氏
高松 純子 氏
野村 環 室長
2.参加申込方法
本シンポジウムは、新型コロナウイルス感染症対策として、オンライン会議方式にて開催いたします。参加を希望される方は、以下の申込みフォームからお申し込みください。
事前登録された方に、視聴方法と資料参考URLをお送りします。
【申込みフォーム】https://www.hip-ltd.co.jp/tatousymposium/
【申込締切】令和4年2月24日(木)17:00
連絡先
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
- 代表03-3581-3351
- 室長野村 環(内線 6651)
- 専門官坂本 万純(内線 7411)
- 担当吉川 愛莉(内線 7413)