報道発表資料

この記事を印刷
2021年11月29日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第23回政府間会合の結果について

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第23回政府間会合が2021年11月24日(水)~25日(木)にWeb開催されました。
 本会合は日本が議長国となり、EANETの活動範囲を、従来の酸性雨から、より広範な大気汚染問題に拡大するための運営規程などについて、承認されました。
これにより今後EANETは、酸性雨に関連してモニタリング等を実施していたSOx、NOx、PM等の対象物質に、CO、VOCs、DSS(黄砂)等を加え、東アジアで顕在化している大気汚染の課題に広く対応することが可能となりました。
また、本年はEANET設立20周年に当たることから、26日(金)には記念イベントとして、20周年記念式典及び科学と政策に関する対話(「The 20th Anniversary of EANET and the Science & Policy Dialogue」)が開催されました。

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)

第23回政府間会合の結果について

令和3年11月29日(月)

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第23回政府間会合が2021年11月24日(水)~25日(木)にWeb開催されました。

 本会合では日本が議長国となり、EANETの活動範囲を従来の酸性雨だけでなく、より広く大気環境問題を対象として活動できるよう規定した附属文書及びプロジェクトファンドを運用するためのガイドラインが採択されました。

また、本年はEANET設立から20年に当たることから、26日(金)には記念イベントとして、20周年記念式典及び科学と政策に関する対話(「The 20th Anniversary of EANET and the Science & Policy Dialogue」)が開催されました。

  1. 会合の概要

    ○ 日程  2021年11月24日(水)~25日(木)

    ○ 場所  Web開催

    ○ 出席者 EANETの参加13カ国の代表(日本(今次会合の議長国)、カンボジア、中国、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、ロシア、タイ及びベトナム)

    我が国からは正田地球環境審議官、森光大臣官房審議官、その他環境省担当官等が出席。

(参考)

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET:Acid Deposition Monitoring Network in East Asia)は、酸性雨問題に関する東アジア各国の協力の推進を目的とした政府間ネットワークです。我が国のイニシアティブにより立ち上げられ、2001年1月から本格稼働を開始しており、現在の参加国は13ヵ国です(詳細については、別添参照)。

2.結果の概要

(1)EANETの活動範囲の拡大

第23回政府間会合では、参加国における酸性雨を含む大気汚染の対策ニーズが変化していることを踏まえ、活動範囲を拡大し、酸性雨に限らずPM2.5及びオゾン等に関する活動も対象として盛り込んだ「EANET強化のための文書(Instrument)」の「附属文書(Annex)」が採択されました。これにより東アジア地域における大気環境に係る課題に広く対応することが可能となりました。

(2)プロジェクトファンドガイドラインの採択

昨年開催された第22回政府間会合では、プロジェクト毎に予算を執行する新たな仕組みであるプロジェクトファンドの創設が合意されました。今回、このファンドを運用するためのガイドラインが採択され、これにより今後の関係するプロジェクトの柔軟かつ機動的な実施が期待されます。

3.EANET20周年記念イベント「The 20th Anniversary of EANET and the Science & Policy Dialogue」について

本年はEANET設立から20年に当たることから、11月26日(金)に20周年記念式典、続いて研究者、政策立案担当者及び国際機関等によるパネルディスカッションがオンラインで開催され、EANETの20年間にわたる活動成果や今後の展望についても紹介されました。

なお、EANETの20年間にわたる活動成果は冊子として取りまとめられており、電子版としてEAENTホームページにも掲載されています(https://www.acap.asia/3460/

4.今後の対応

我が国としては、EANETを東アジア地域における大気環境管理のための重要な基盤として、その活動の充実及び強化を図ることができるよう、引き続き、プロジェクト毎に予算を執行する新たな仕組みの活用や2022年以降の活動内容に係る議論に積極的に貢献していきます。


添付資料

連絡先

環境省水・大気環境局大気環境課

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-9021
  • 課長長坂雄一(内線 6530)
  • 主査安田弓(内線 6547)

環境省水・大気環境局総務課国際協力推進室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8198
  • 室長山崎 寿之(内線 6580)
  • 係長松浦航(内線 6558)

関連情報

関連Webページ

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。