報道発表資料

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1997年06月25日

国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター構想調査第1回検討委員会の開催について

環境庁では、「国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター構想」の基本構想の策定を、沖縄振興特別対策調整費の配分を受けて(財)海中公園センターに委託して進めており、その第1回検討委員会を6月27日(金)に沖縄県那覇市で開催する
  1. 調査の目的
     環境庁では、国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)に基づく、サンゴ礁保全に関する情報等の国際的なネットワーク(GCRMN)の一環として、東アジア海地域でのサンゴ礁の管理や研究・モニタリング情報の中心的役割を果たすような拠点として「国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター(仮称)」を、我が国のサンゴ礁分布域の中心である沖縄県に設置することを検討しており、同センターの設置に向け基本構想を策定する。
     
  2. 基本構想の内容
     基本構想は、センターの機能、規模、立地、運営等を内容とする。
     
  3. 調査の進め方
     (財)海中公園センターに委託し、同センターに学識経験者等からなる検討委員会を設けて、調査・検討を進め、今年度中にとりまとめを行う。
     
  4. 検討委員(五十音順)
    宇野 佐  (財)海中公園センター(運営)
    大島 正毅  東京商船大学教授(情報処理)
    金城 清子  沖縄県自然保護課長
    国安 俊夫  環境庁沖縄地区国立公園・野生生物事務所長
    小谷 達男  名桜大学教授(立地建設)
    小西 健二  金沢大学名誉教授(サンゴ礁)
    鹿野 久男  環境庁自然保護局計画課長
    下地 敏彦  沖縄県企画調整室副参事
    西平 守孝  東北大学教授(サンゴ礁)
    山里 清  名桜大学教授(サンゴ礁)
    横井 謙典  水中写真家(普及啓発)
     
     なお、検討会には沖縄開発庁沖縄総合事務局とNGOの(財)国際マングローブ生態系協会がオブザーバーとして参加する。
     
  5. 第1回検討委員会
    ・日 時  平成9年6月27日(金) 14:30~17:00
     
    ・場 所  沖縄県那覇市松尾1-19-17(県庁前)ホテルレインボー 会議室
     
    ・議 題  「国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター(仮称)」の基本構想について他
     
    ・その他  会議は非公開ですが、冒頭の撮影は可能です。また、会議の内容については会議終了後17:15より会場にて担当者が取材に応じます。
     
      
国際サンゴ礁イニシアティブ
(ICRI;the International Coral Reef Initiative )

 海の熱帯林とも呼ばれる生物の多様性豊かなサンゴ礁の保全は、地球的展望に立った日米協力(コモン・アジェンダ)の一分野として平成6年5月に新たに追加された優先課題である。国際サンゴ礁イニシアティブは、これを契機に、豪等の協力を得て開始されたサンゴ礁の保全と持続可能な利用に関する包括的な国際プログラムであり、{1}研究・モニタリング、{2}持続可能な管理、{3}能力養成が3本柱となっている。
  

地球規模サンゴ礁モニタリングネットワーク
(GCRMN;Global Coral Reef Monitoring Network)

 サンゴ礁の保全・管理に関する情報について、地球規模のネットワークを整備することによって、サンゴ礁及び関連する生態系の保全、管理及び持続可能な利用を促進する。
 3~5年以内に各地域において拠点の構築等を図ることにより、ネットワーク体制の整備を図ることとしている。
  

沖縄宣言
(Okinawa Declaration)

平成9年2月16日から20日まで5日間にわたり開催された、ICRI第2回東アジア海地域会合の最終日に本会合の成果として採択されたもので、東アジア海地域における優先事業計画等を内容としている。沖縄宣言では、沖縄国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター構想を歓迎し、センターによる東アジア海地域でのサンゴ礁及び関連する生態系の保全及び管理への更なる貢献が期待される旨記述されている。

連絡先
環境庁自然保護局計画課
課 長 鹿野久男(6430)
 補 佐 上杉哲郎(6432)
 直 通  03-3580-1709