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2021年07月08日
  • 総合政策

(仮称)北鹿児島(西地区・東地区)風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和3年7月8日、環境省は、「(仮称)北鹿児島(西地区・東地区)風力発電事業環境影響評価準備書」(電源開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、鹿児島県阿久根市、出水市、薩摩川内市及び薩摩郡さつま町において、最大で出力154,800kWの風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1)風力発電設備及び工事用・管理用道路等の附帯設備の設置等による大規模な土地の改変による水環境及び動植物の生息・生育環境への影響を回避又は極力低減すること、(2)重要な鳥類の営巣、生息及び飛翔が確認されていることから、風力発電施設への衝突や移動の阻害等について、専門家等の助言を踏まえ、事業計画の見直しや工事計画の見直しを行い、環境保全措置を十分に講じるとともに、クマタカの保全に対しては十全に期すること、(3)重要な植物への影響を回避、または極力低減すること。特にムラサキベニシダの改変に対しては専門家等の助言を踏まえ、当該植物及び影響が想定される範囲の改変を極力回避すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)北鹿児島(西地区・東地区)風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

 ※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備とし
   て、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自ら
   の考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

  ・ 事 業 者   電源開発株式会社

  ・ 事業位置  西地区:鹿児島県阿久根市、出水市、薩摩川内市及び薩摩郡さつま町
                      (対象事業実施区域面積 約1,360ha)

          東地区:鹿児島県出水市、薩摩郡さつま町
                      (対象事業実施区域面積 約261ha)

  ・ 出  力  西地区:最大 141,900kW(4,300kW×33基)

          東地区:最大 12,900kW(4,300kW×3基)

3.環境大臣意見

   別紙1のとおり。なお、環境大臣意見の形成に当たって、別紙2及び別紙3のとおり、環境影響審査助言
  委員から意見を聴取した。

  (参考)環境影響評価に係る手続

   【配慮書の手続】
    ・公表          平成30年1月26日~平成30年2月26日(住民意見11件※2

    ・鹿児島県知事意見提出  平成30年3月30日

    ・環境大臣意見提出    平成30年3月23日

    ・経済産業大臣意見提出  平成30年4月20日

   【方法書の手続】
    ・縦覧          平成31年4月16日~令和元年5月21日(住民意見30件※2

    ・鹿児島県知事意見提出  平成31年10月4日

    ・経済産業大臣勧告    令和元年10月11日

   【準備書の手続】
    ・縦覧          令和2年11月25日~令和2年12月24日(住民意見193件※2

    ・鹿児島県知事意見提出  令和3年6月29日

    ・環境大臣意見提出    令和3年7月8日

   ※2 環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長木野修宏(内線 6231)
  • 室長補佐豊村紳一郎(内線 6233)
  • 審査官河田 悠(内線 7245)

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