報道発表資料
アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)の第14回年次会合(政府間会合(IGM)と科学企画グループ(SPG)会合の合同会合)が、3月18~20日、クアラルンプール(マレーシア)で開催されました。
APNは、アジア太平洋地域における地球変動研究の推進を目的として1996年に我が国のイニシアティブで発足した政府間組織であり、現在、地域内21カ国が参加し、日本(環境省・兵庫県)、米国、ニュージーランド、韓国からの財政支援を得て、公募型共同研究プログラム(ARCP)、開発途上国の研究能力開発・向上プログラム(CAPaBLE)の2タイプの支援を実施しています。
今回の会合では、平成21年度支援プロジェクトとして、ARCP:19課題、CAPaBLE:14課題(うち包括型公募2課題)が採択されました。また、役員改選の結果、運営委員会(SC)のメンバーとして、引き続き、環境省から地球環境局総務課研究調査室小野室長が選出されました。
1.開催日時・場所
平成21年3月18~20日、ホテル メリディアン・クアラルンプール(マレーシア)
2.出席者
(1) APN加盟国の政府代表/科学企画グループメンバー
バングラデシュ、カンボジア、中国、フィジー、インド、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ネパール、ニュージーランド、パキスタン、フィリピン、韓国、ロシア、スリランカ、タイ、米国(計19か国)。
我が国から、地球環境局総務課研究調査室の只見康信室長補佐他、科学企画グループメンバーとして茨城大学の三村信男教授が出席した。
(2)関係国際機関等
地球システム科学パートナーシップ(ESSP)、国際科学会議(ICSU)アジア太平洋事務局 等
3.主な成果
(1) 平成21年度のAPN支援プロジェクト
- ○ 公募型共同研究プログラム(ARCP)
- 新規37課題の応募があり、科学企画グループ会合による審査を経て、合計19課題(新規:11課題、継続:8課題)が採択された。
- ○ 開発途上国の研究能力開発・向上プログラム(CAPaBLE)
- 新規37課題の応募があり、科学企画グループ会合による審査を経て、合計14課題(新規:12課題、継続:2課題)が採択された。
なお、新規のうち2課題は、21年度分から開始された、気候変動の影響・脆弱性、適応、緩和のための包括型公募(CRP)によるもの。
(2)新たな活動提案等
我が国の主導により、CAPaBLEの一環として、気候変動による影響・脆弱性評価に関する支援プログラムを、21年度に拡充することが合意された。
また、アジア太平洋地域の気候変動プロジェクトに関する分析レポートを作成すること等が合意されるとともに、前回に引き続き、アジア太平洋地域におけるサブリージョナルの活動について、参加メンバーによる議論が行われた。
(3)その他
前回の会合以降に実施されたAPN活動(普及啓発、アウトリーチ、関連する国際機関との連携等)が報告された。
役員改選の結果、運営委員会(SC)の議長に、韓国環境省の羅貞均(ナ・ジョンキュン)氏が選出されるとともに、我が国から引き続き、地球環境局総務課研究地調査室小野室長がSCメンバーに選出された。
- ※
- アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)事務局(神戸)
TEL:(078)230-8017 FAX:(078)230-8018
Email:info@apn-gcr.org
Website:http://www.apn-gcr.org
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課研究調査室
代表:03-3581-3351
室長:小野 洋(内線6730)
補佐:只見 康信(内線6731)