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2021年04月26日
  • 総合政策

(仮称)西目風力発電事業更新計画に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和3年4月26日、環境省は、「(仮称)西目風力発電事業更新計画環境影響評価準備書」(株式会社ユーラスエナジーホールディングス)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、秋田県由利本荘市及びにかほ市において、自社で稼働中の「ユーラス西目ウインドファーム」(総出力30,000kW、定格出力2,000kWの風力発電設備15基)について、既設の風力発電設備を全て撤去し、総出力は増加させずに、建て替えるものである。
 環境大臣意見では、(1) 評価書の作成までに冬季の渡り鳥の追加調査及び渡りに関する予測・評価を実施し、その結果及び複数の専門家等からの助言を踏まえ、T8サイトの配置の変更等を含めた環境保全措置を再検討すること、(2) 風力発電設備のヤード、工事用道路の新設等については、その必要性を再度検討し、計画の見直しを行うことで、切土量及び盛土量を可能な限り少量化するとともに土地の改変を最小限に抑え、水環境及び動植物の生息・生育環境への影響を回避又は極力低減すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)西目風力発電事業更新計画環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

 ※1環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

 ・事業者  株式会社ユーラスエナジーホールディングス

 ・事業位置 秋田県由利本荘市及びにかほ市(対象事業実施区域面積 約229ha)

 ・出力   最大30,000kW(4,200もしくは4,300kW、最大8基程度)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

【配慮書の手続】

・公表         平成30年4月26日~5月30日

・秋田県知事意見提出  平成30年7月12日

・環境大臣意見提出   平成30年7月13日

・経済産業大臣意見提出 平成30年7月23日

【方法書の手続】

・縦覧         平成31年1月8日~2月7日(住民意見91件※2)

・秋田県知事意見提出  令和元年6月17日

・経済産業大臣勧告   令和元年7月1日

【準備書の手続】

・縦覧         令和2年10月26日~11月25日(住民意見72件※2)

・秋田県知事意見提出  令和3年4月19日  

・環境大臣意見提出   令和3年4月26日

※2 環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長木野修宏(内線 6231)
  • 室長補佐豊村紳一郎(内線 6233)
  • 審査官河田 悠(内線 6253)

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