報道発表資料

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2021年04月09日
  • 再生循環

令和3年度 地方公共団体及び事業者等による食品ロス削減・食品リサイクル推進モデル事業等の採択結果について

 環境省では、食品ロスの削減及び食品リサイクルに先進的に取り組む地方公共団体及び事業者等を支援するため、食品ロス削減・食品リサイクル推進モデル事業、mottECO導入モデル事業、食品廃棄ゼロエリアモデル事業及び学校給食における食品ロス削減等に関する取組のモデル事業を実施する地方公共団体及び事業者等の公募を行いました。
 その結果、各モデル事業でそれぞれ以下の事業を支援することになりましたので、お知らせします。

1.モデル事業の概要と目的
 環境省では、食品ロスの削減・食品リサイクルを実効的に推進するため、地方公共団体や事業者が実施する取組を支援し、その成果を広く情報発信し横展開を図ることを目的として、食品ロス削減・食品リサイクル推進モデル事業、mottECO 導入モデル事業、食品廃棄ゼロエリアモデル事業及び学校給食における食品ロス削減等に関する取組のモデル事業を実施する地方公共団体及び事業者等を募集しました。
https://www.env.go.jp/press/109232.html
 本事業では、地方公共団体及び事業者等が実施する食品ロス削減及び食品リサイクル等に関する先進的取組について、環境省が技術的・財政的な支援を行うとともに、その効果を取りまとめ、他の地域への普及展開を図ります。

2.採択結果
 それぞれの部門で事業の有効性、事業としての発展性・波及性、事業の具体性・実現可能性・継続性の観点から、部門Ⅰとして神奈川県川崎市、一般社団法人 食品ロス・リボーンセンター、株式会社JEMS、部門Ⅱとして群馬県、株式会社セブン&アイ・フードシステムズ及びロイヤルホールディングス株式会社、部門Ⅲとして京都市、株式会社エービーシースタイル、部門Ⅳとして神奈川県厚木市、三重県のモデル事業を採択致
しました。

3.モデル事業の概要
部門Ⅰ(食品ロス削減・食品リサイクル推進モデル事業)

事業の名称 事業の概要
神奈川県川崎市 地域で自走する食品リサイクルを推進する「栄養循環コミュニティ」創出プロジェクト  市内の家庭から排出される生ごみを各家庭で生ごみ処理機を用いて堆肥化し、その堆肥を市内の農園等で活用、安心安全な野菜をつくり食すというフードサイクルの構築を、企業主体の自活型及び農園主体の共助型の両面で目指す。
一般社団法人 食品ロス・リボーンセンター 備蓄を進めるための液体ミルク出口戦略(リデュース・リサイクルを進めながらの備蓄戦略) ・リデュース:栄養士の方々の協力を得て液体ミルクを使った料理の開発を行うとともに、備蓄品入替により発生する液体ミルクを活用する施設のルート開発を行う。
・ リサイクル:賞味期限切れ等となった液体ミルクの飼料化ルートを確保する。

株式会社JEMS

スーパーマーケット等における食品ロス削減・食品リサイクル推進のための排出ルールおよび処理フロー改善の検討ならびに実証  スーパーマーケット等における食品廃棄物の発生量の捕捉手段の標準化について実証し、食品廃棄物削減・リサイクル向上へつながる施策検討や、従業員の意識向上を図る。また、適正な排出ルール及び処理フローを策定するためのシミュレーションを行う。

部門Ⅱ(mottECO導入モデル事業)

事業の名称 事業の概要
群馬県 上毛バッグ(mottECO)導入モデル事業  食品ロス削減に取り組む「ぐんまちゃんの食べきり協力店」の中から、上毛バッグ(mottECO)導入モデル店を募集し、モデル店に持ち帰り容器を提供するとともに、ステッカーやポスターの提供のほか、食べ残しの持ち帰りの衛生面に関する説明会を開催し、注意喚起を行う。また、県民に対して周知及び注意・啓発を行う。
株式会社セブン&アイ・フードシステムズ及びロイヤルホールディングス株式会社 mottECO普及による食品ロス削減と脱プラ両立プロジェクト  外食大手が共同しリーダーシップをもってmottECO普及活動に取り組むことにより、消費者行動の変化を促し、日本国内における「食べ残し持ち帰り文化」の再創出を図る。また、食べ残し持ち帰り容器に100%植物系由来の新素材を用いることで、「食品ロス削減」と「脱プラスチック」の両立を図る。

部門Ⅲ(食品廃棄ゼロエリアモデル事業)

事業の名称 事業の概要
京都市 「販売期限延長の取組」と「手前どり」を組み合わせた事業者・消費者による販売時・購入後の食品ロス削減取組を中心とした京都市食品廃棄ゼロエリアモデル事業  「販売期限延長の取組」を、期限の近いものから購入する「手前どり」の啓発と併せて実施する食品スーパー等を選定し、事業者・消費者双方の取組による食品ロス削減を検証するモデル取組を行う。さらに、モデル取組の核となった食品スーパー等を中心とするエリアに様々な取組を集中導入して「食品廃棄ゼロエリア」の形成を進める。
株式会社エービ
ーシースタイル
ABC Cooking Studio グループにおける食品廃棄ゼロエリアモデル事業 全国のABC Cooking Studio グループから発生する食品廃棄物や廃棄されそうな食品ををレッスンやmottECO 利用、在庫品のEC 販売及び無償提供等を実施し、食品廃棄ゼロを目指す。

部門Ⅳ(学校給食における食品ロス削減等に関する取組のモデル事業)

事業の名称 事業の概要
神奈川県厚木市 小・中学校から排出される食
品廃棄物の減量化・資源化事
 市内小・中学校36 校から排出される食品廃棄物を分別・収集し、メタン発酵を通じたエネルギー化により資源化を行うとともに、一部中学校においては生ごみ処理機を設置し、食品廃棄物の減量化を行う。また、学校の出前講座や環境センター見学時の環境学習において周知・啓発を行う。
三重県 みんなで作ろう!もったい
な!いなばのループ!
学校給食における以下の食品ロス削減の取組をモデル校において実施する。
① 各種体験活動を通じて、児童生徒自らの給食の食べ残し削減につなげる。
② 食品廃棄物の削減及び再利用(肥料化)に向け学校(調理委託業者)と廃棄物処理業者との連携・体制づくりを図る。
③ 保護者や地域の方々等への食品ロス削減の取組の啓発を行う。
④ キャラクターを活用した、食品ロス削減に向けた児童生徒への意識付けを図る。

連絡先

環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-6205-4946
  • 室長平尾禎秀(内線 6831)
  • 課長補佐小早川鮎子(内線 7862)
  • 担当野村利輝(内線 7894)
  • 担当前田理沙(内線 7895)