報道発表資料
カーボン・オフセットとは、市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせることをいいます。
環境省では、昨年2月にとりまとめた「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」に基づき、カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)と協力しつつ、さまざまなカーボン・オフセットの取組に関する信頼性を構築するため、昨年10月に「カーボン・オフセットの対象活動から生じるGHG排出量の算定方法ガイドライン」や「カーボン・オフセットの取組に係る信頼性構築のための情報提供ガイドライン」を策定してきました。
今般、信頼性の高いカーボン・オフセットの取組を普及させることを目的として、上記のガイドライン等に則った適切な取組に対して第三者認証を実施するための「カーボン・オフセットの取組に対する第三者認証機関による認証基準(Ver. 1.0)」をとりまとめました。なお、本基準に基づき、気候変動対策認証センター(社団法人海外環境協力センター内)が4月からカーボン・オフセットの取組に対する第三者認証・ラベリングを実施いたします。
1.「カーボン・オフセットの取組に対する第三者認証機関による認証基準(Ver. 1.0)」について
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- 環境省では、カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)「カーボン・オフセットに係る透明性の確保、第三者認証及びラベリング」ワークショップにおいて、「カーボン・オフセットの取組に対する第三者認証機関による認証基準(Ver. 1.0)」について検討を行い、パブリック・コメント(平成20年10月30日~11月11日)を経て、今般、同基準を策定しました。
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- 概要は別紙の通りです。本文については、希望者に対し、環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室で配布しています。
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- カーボン・オフセットフォーラム(J-COF) 「カーボン・オフセットに係る透明性の確保、第三者認証及びラベリング」ワークショップ委員名簿(五十音順・敬称略)
氏名 | 現職名 |
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明日香 寿川 | 東北大学東北アジア研究センター 教授 |
宇高 史昭 | 京都市総合企画局地球温暖化対策室 計画推進担当課長 |
大島 美保 | 財団法人日本環境協会エコマーク事務局 普及・国際協力課長 |
麹谷 和也 | グリーン購入ネットワーク 事務局長 |
鈴木 恭蔵 | 東海大学法科大学院 教授 |
竹内 恒夫 | 名古屋大学大学院環境学研究科 教授 |
谷村 知由季 | 社団法人環境情報科学センター調査研究室 研究員 |
仲尾 強 | ビューロベリタスジャパン株式会社 地球環境グループ部長 |
◎新美 育文 | 明治大学法学部 教授 |
原 早苗 | 埼玉大学経済学部 非常勤講師・消費者問題研究家 |
武川 丈士 | 森・濱田松本法律事務所 弁護士 |
山本 重成 | 財団法人日本品質保証機構地球環境事業部 次長 |
(座長は◎)
2.本基準に基づく第三者認証・ラベリングの実施について
本基準に基づき、4月から、気候変動対策認証センター(社団法人海外環境協力センター内)がカーボン・オフセットの取組に対する第三者認証を実施するとともに、認証された取組に対するラベリングを実施する予定です。認証ラベルについては4月初旬に発表する予定です。詳しくは気候変動対策認証センターのHP(http://www.4cj.org/index.html)を御覧ください。
3.カーボン・オフセットに係るその他の公表資料について
過去の「カーボン・オフセットに係る透明性の確保、第三者認証及びラベリングに関するワークショップ」の資料及びカーボン・オフセットの取組に関する各種ガイドライン等は、環境省HP(https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html)及びカーボン・オフセットフォーラム(J-COF)HP(http://www.j-cof.org/)に掲載しています。
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
直通:03-5521-8354
代表:03-3581-3351
室長:高橋 康夫(6737)
係長:吉崎 仁志(6785)
担当:仲埜 公平(6041)
担当:本田 恵(6041)