報道発表資料

令和3年3月2日
自然環境
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全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定及び生息分布調査の結果について(令和2年度)

 環境省では、ニホンジカ及びイノシシの全国的な生息状況の動向を把握するため、統計手法を用いた個体数の推定等を平成25年度より実施しています。また、両種を対象とした生息分布調査を実施し、今般、これらの結果をとりまとめましたので、公表します。

1.趣旨

 近年、ニホンジカ及びイノシシについては、急速な生息数の増加や生息域の拡大により、自然生態系、農林水産業及び生活環境に深刻な被害を及ぼしています。

 このため、環境省と農林水産省では、「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」(平成25年12月)を共同で取りまとめ、「ニホンジカ、イノシシの個体数を10年後(令和5年度)までに半減」することを当面の目標(以下「半減目標」という。)としました。

 この半減目標を達成するため、現在、捕獲による個体群管理が進められていますが、全国的な観点から科学的・計画的に管理を推進するためには、生息状況の動向を把握する必要があることから、環境省では、平成25年度より、全国のニホンジカ及びイノシシの個体数推定等を実施しています。

 また、ニホンジカ及びイノシシの生息分布調査は、環境省において、昭和53年度、平成15年度、平成23年度及び平成26年度に実施していますが、最新の生息分布情報を把握するため、令和2年度に両種の生息分布調査を実施しました。

2.調査結果の概要

(1)ニホンジカ及びイノシシの個体数推定

①個体数推定の調査方法(資料1)

 ニホンジカ及びイノシシの全国的な個体数の動向を把握するため、令和元年度までの捕獲数等の情報をもとに、ハーベストベースドモデルを基本とした階層ベイズモデルと呼ばれる統計手法を用いて、本州以南のニホンジカ及び全国のイノシシについて、令和元年度末の個体数推定を実施しました。

※ 北海道におけるニホンジカの個体数については、北海道が独自に推定を実施しており(令和元年度末時点で約67万頭と推定)、計算結果のデータ形式が異なり、別の地域の計算結果と科学的に妥当な方法で足し合わせることが困難なため、本推定では別で取り扱うこととしています。

②ニホンジカ及びイノシシの個体数推定の結果(資料2)

 令和元年度末における本州以南のニホンジカの個体数は、中央値で約189万頭(90%信用区間:約142万~260万頭)、イノシシの個体数は、中央値で約80万頭(90%信用区間約58万~111万頭)と推定され、平成26年度をピークに、ニホンジカ、イノシシともに、減少傾向が継続していると考えられます。

(2)ニホンジカ及びイノシシの生息分布調査(資料3)

①生息分布調査の方法

 環境省が実施したこれまでの調査では生息分布情報が得られていなかった地域を対象として、平成 26年度から平成30年度までの間に得られた捕獲許可に基づく捕獲位置情報及び都道府県へのヒアリングによって、各種の生息分布に関する情報を収集し、5kmメッシュ単位で生息分布図を作成しました。 

②ニホンジカ及びイノシシの生息分布調査の結果

 昭和53年度から平成30年度までの40年間で、ニホンジカの分布域は約2.7倍に拡大、イノシシの分布域は約1.9倍に拡大していることが示され、全国的にニホンジカ及びイノシシの分布域が拡大していることが分かりました。

 また、平成26年度に公表した前回調査との比較では、ニホンジカ及びイノシシの分布域はそれぞれ約1.1倍に拡大していることが示されました。特に、ニホンジカについては、東北、北陸、中国の各地方で、イノシシについては、東北、関東、北陸の各地方で分布の拡大が見られました。

添付資料

連絡先

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8285
  • 室長川越 久史(内線 6470)
  • 室長補佐西野 雄一(内線 6675)
  • 係長中山 裕貴(内線 6474)
  • 担当染谷 祐太郎(内線 6478)

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