報道発表資料
環境省は、2月12日「木屋川水系木屋川ダム再開発事業環境影響評価書」(山口県)に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。
本事業は、山口県下関市において、木屋川水系の既設ダムをかさ上げすることで洪水調節容量を増加させ、ダムの治水能力を高めるとともに、河川環境の保全や既得用水の安定化を図るものである。
環境大臣意見では、(1) サシバ及びオオタカの繁殖への影響を可能な限り低減するため、事業実施による営巣中心域及び高利用域の減少や分断を極力回避するとともに、営巣中心域及び高利用域で工事を実施する場合には、営巣期における工事は極力避けること、(2)工事の実施前、工事中及び供用後において、魚類、底生動物、河川の植生等の動植物の生息・生育状況等を適切に監視し、動植物の生息・生育環境への重大な影響が確認された場合には、専門家等の助言を踏まえ、適切な環境保全措置を講ずること、(3)今後、気候変動による降水量の変化に伴い、流況の変動が生じたとしても、環境への影響を極力低減することに努めること等を求めている。
本事業は、山口県下関市において、木屋川水系の既設ダムをかさ上げすることで洪水調節容量を増加させ、ダムの治水能力を高めるとともに、河川環境の保全や既得用水の安定化を図るものである。
環境大臣意見では、(1) サシバ及びオオタカの繁殖への影響を可能な限り低減するため、事業実施による営巣中心域及び高利用域の減少や分断を極力回避するとともに、営巣中心域及び高利用域で工事を実施する場合には、営巣期における工事は極力避けること、(2)工事の実施前、工事中及び供用後において、魚類、底生動物、河川の植生等の動植物の生息・生育状況等を適切に監視し、動植物の生息・生育環境への重大な影響が確認された場合には、専門家等の助言を踏まえ、適切な環境保全措置を講ずること、(3)今後、気候変動による降水量の変化に伴い、流況の変動が生じたとしても、環境への影響を極力低減することに努めること等を求めている。
1.背景
環境影響評価法は、湛水面積100ha以上のダムの新築(かさ上げ等の改築を含む)を対象事業としており、環境大臣は、環境影響評価書※1について、国土交通大臣等からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、国土交通大臣から事業者である山口県に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見を勘案し、必要に応じて評価書の再検討及び補正を行うこととなる。
※1 環境影響評価書:環境影響評価の結果について記載した準備書に対する意見等を踏まえて、必要に応じてその内容を修正した文書。
2.事業の概要
・事業者 :山口県
・位 置 :山口県下関市豊田町大字大河内
・形 式 :重力式コンクリートダム
・目 的 :洪水調節容量の増加、ダムの治水能力の向上、河川環境の保全、
既得用水の安定化
3.環境大臣意見
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
【方法書の手続】
・縦覧 平成28年7月1日~平成28年8月1日(住民意見0件※2)
・山口県知事意見提出 平成28年11月15日
【準備書の手続】
・縦覧 令和2年3月6日~令和2年4月6日(住民意見3件※2)
・山口県知事意見提出 令和2年9月8日
【評価書の手続】
・令和3年1月4日 国土交通大臣から環境大臣に意見照会
・令和3年2月12日 環境大臣から国土交通大臣に意見提出
※2:環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料
連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8237
- 室長木野修宏(内線 6231)
- 室長補佐豊村紳一郎(内線 6233)
- 担当河田 悠(内線 6253)
- 担当安里 祥(内線 6239)