報道発表資料

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1997年10月17日

COP3への支持及び地球にやさしい生活行動を通じて二酸化炭素排出量をより少なくしていくこと(Less CO2 !)を企業等が自主的に呼び掛けるステッカー等の配布について

エコビジネスを行う7企業等が、環境庁からの要請に応じ、自社の製品等に添付するステッカーやプレミアム品を通じて、COP3への支持や地球にやさしい行動を呼び掛けることとなった。

1.趣旨

 地球温暖化を防ぐためには、企業等において、自らの事業活動を低環境負荷型のものにしていくことや、環境にやさしい製品やサービスを消費者に積極的に提供していくことなどのエコビジネスが盛んになる必要がある。COP3の開催を控え、環境庁では、このようなエコビジネスを実行する企業や団体に呼び掛けて、これら企業が、その事業活動やこれに伴う宣伝活動の一環として、自主的にCOP3への支援を消費者・国民に訴える運動(Less CO2 運動)を要請してきた。これにより、消費者・国民と企業等とをつないだ形のCOP3支持の輪ができることを期待したものである。この要請に応え、10月17日までに次のような企業・団体が自社製品に添付するステッカーや啓発行事等で配布するTシャツなどのプレミアム品などを通じ、COP3を支持することと、日常の生活行動の改善によってCO2の排出量を減らすこととを訴える運動を始めることとなった。

2.当面の参加企業と訴えの内容及び媒体

訴えを行う企業等 訴えの内容 訴えの媒体
トヨタ自動車(株)(注1)
佐川急便(株)(注2)
出光興産(株)(注3)
キヤノン(株)(注4)
エコドライビング ステッカー
東日本旅客鉄道(株) 公共交通機関の利用
(パブリックトランスポート)
オレンジカード
(注5)
東京ガス(株) 天然ガス テレホンカード
(注6)      
環境事業団地球環境基金
(注1)
ボランティア活動 ポスター
歩行(ウォーキング) Tシャツ

(注1)各地の啓発行事等で配布。
(注2)自社車両前面に貼り付ける。
(注3)京都近郊のガソリンスタンドで顧客に配布。
(注4)自社及び関係企業の物流トラック前面に貼り付ける。
(注5)自社関係の啓発行事で配布し、一般販売は当面予定していない。
(注6)自社関係の啓発行事で配布。

3.ステッカー等のデザイン等

 個々のステッカー等では、COP3を支援すること及び具体的な環境にやさしい行動を通じて二酸化炭素を減らすことを簡潔な英語で記載している。主に英語による呼び掛けとしたのは、COP3を機会に我が国を訪れる外国人にも我が国の自主的な取組が理解されることを狙ったものである。 また、デザインは、沖縄の版画家名嘉睦稔から提供をいただいた。
 沖縄の版画家の名嘉さんは、豊かな自然の恵みや生命の賛歌を誰もが実感できる形で表現する芸術家であり、地球温暖化の危険を身をもって感じていらっしゃる一人である。
 なお、現に暖かい沖縄でも温暖化が進むと、例えば海の中の熱帯林と言われるほど生物が豊かで二酸化炭素の固定にも役立っているとされているサンゴが、共生生物を失い死滅してしまうことや、海面上昇により、白砂の砂浜が失われ、小さな島の地下水源がなくなってしまうと懸念されている。

4.今後の方向

 (1)ステッカー等の配布

 一部のステッカー等については環境庁が企業から預かり、二酸化炭素を減らすことを目的とした各地の啓発行事の主催者で希望する者に配布することとしている。  各地の啓発行事主催者からのお問い合せは、環境庁の地球温暖化対策推進本部のレスCO2係へ。
(〒100 東京都千代田区霞が関1-2-2  電話:03(3581)9479  FAX:03(3581)9746)
 なお、個人的にステッカー等を入手したい方には、啓発行事に支障がない範囲でお分けできる。

(2)運動参加企業等の拡大

 環境庁としては、今回の6社、1団体を第一陣とし、引き続き参加企業を募っていくこととしている。

連絡先
環境庁地球温暖化対策推進本部事務局
首席事務局員  竹本 和彦(6146)

環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課   長    小林  光(6740)
 課長補佐    大庭 一夫(6757)