報道発表資料

この記事を印刷
1997年10月13日

インドネシア森林火災に関する緊急研究検討会の開催について

今般のインドネシア森林火災について、地球環境研究の観点から、現状を総合的に把握し、対応策を検討するための標記検討会が、地球環境研究に携わる研究者の呼びかけにより、10月15日(水)午後3時から環境庁において開催される。
 環境庁としては、この検討会での検討結果も踏まえ、今後、可能な協力を行っていく考えである。
1. 日 時: 平成9年10月15日(水) 15時~18時
2. 場 所: 環境庁第1会議室(第5合同庁舎22階)
3. 発起人: 小川利紘・東京大学教授[代表]、西岡秀三・国立環境研究所統括研究官、山中大学・京都大学助教授
4. 参加者: 大気化学、地球温暖化、熱帯林保全、生物多様性等の分野の我が国の研究者
5. 開催趣旨: インドネシアのスマトラ、カリマンタン等で現在発生している森林火災は、その規模や期間の長さなどが過去の例(1991年、1994年)と比較しても大きなものであり、このため、多量のばい煙が、国境を越え、インドネシアのみならず隣国にも健康被害や産業活動への影響をもたらすなど大きな社会問題となっている。この状況に対応し、我が国からも国際緊急援助隊の専門家チーム(医療、大気汚染等の専門家)が派遣されるなど対応がとられつつある。
一方、この森林火災は、地球環境保全の観点からすれば、大気化学、地球の温暖化、熱帯林の保全、生物多様性等の分野に多大な影響を与えると考えられ、今回の森林火災を地球規模の視点から監視・研究する戦略について緊急に検討することが望まれている。
これらを踏まえ、地球環境研究に携わる研究者が、研究者として森林火災の現状を総合的に把握するとともに、今後何に取り組むべきか、何ができるのかについて、関係者の間で意見交換を行う緊急検討会を開催することとしたものである。
6. 検討会の傍聴について:
報道関係者の検討会の傍聴は可能です。なお、会場準備の都合上、傍聴を希望される方は、事前に研究調査室まで連絡願います。
7. 検討結果について:
検討会終了後、記者クラブにおいて発起人の研究者から検討結果についてレクが行われる予定です。
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課研究調査室
室 長: 名執 芳博 (内線6743)
 補 佐: 宇仁菅伸介 (内線6746)
 担 当: 東岡 礼治 (内線6759)