報道発表資料

この記事を印刷
2020年07月30日
  • 総合政策

(仮称)新さらきとまない風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 令和2年7月30日、環境省は、「(仮称)新さらきとまない風力発電事業環境影響評価準備書」(電源開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、北海道稚内市において、稼働中である「さらきとまないウィンドファーム」の風力発電設備9基を全て撤去し、最大で総出力14,850kWの風力発電設備4基に建て替えるものである。
 環境大臣意見では、(1)複数の専門家等からの助言を踏まえ、風力発電設備の配置を再検討し、設置の取りやめ又は配置の大幅な変更を行い、オジロワシへの影響を回避又は極力軽減すること、(2)稼働後のバードストライクの有無及び渡り鳥の経路に係る事後調査を適切に実施するとともに、衝突事故や移動経路の阻害等、希少猛禽類等の重要な鳥類や渡り鳥に対する重大な影響が認められた場合は、専門家等からの助言を踏まえて、稼働調整等の追加的な環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業としており、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)新さらきとまない風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

・事業者   電源開発株式会社

・事業位置  北海道稚内市(対象事業実施区域面積 約80.1ha)

・出力    最大14,850kW(約4,300kW×4基)

3.環境大臣意見

 別紙1のとおり。なお、環境大臣意見の形成に当たって、別紙2のとおり、環境影響審査助言委員から意見を聴取した。

(参考)環境影響評価に係る手続

 【配慮書の手続】
  ・公表          平成30年1月23日~平成30年2月22日(住民意見36件※2
  ・北海道知事意見提出   平成30年3月29日
  ・環境大臣意見提出    平成30年4月5日
  ・経済産業大臣意見提出  平成30年4月20日

 【方法書の手続】
  ・縦覧          平成30年10月23日~平成30年11月22日(住民意見54件※2
  ・北海道知事意見提出   平成31年2月28日
  ・経済産業大臣勧告    平成31年4月19日

 【準備書の手続】
  ・縦覧          令和2年1月17日~令和2年2月17日(住民意見51件※2
  ・北海道知事意見提出   令和2年7月21日
  ・環境大臣意見提出    令和2年7月30日

                         ※2 環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長木野修宏(内線 6231)
  • 室長補佐豊村紳一郎(内線 6233)
  • 担当森 満輝(内線 6238)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。