報道発表資料

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2020年07月09日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)中期計画策定準備ワーキンググループ会合及びEANET強化のための文書検討ワーキンググループ会合の結果について

 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の中期計画策定準備ワーキンググループ会合及びEANET強化のための文書検討ワーキンググループ会合が、令和2年6月29日(月)~同年7月2日(木)にウェブ開催されました。
 今次会合では、令和3年からの5年間の活動内容に係る次期中期計画(2021-2025年)の策定に向けた議論や、EANETのスコープ拡大に伴う「EANET強化のための文書」の改定等に係る議論が行われました。

1.会合の概要

○日程  令和2年6月29日(月)~30日(火)

     中期計画策定準備ワーキンググループ会合

     令和2年7月1日(水)~2日(木)

     EANET強化のための文書検討ワーキンググループ会合

○場所  ウェブ会議

○出席者 EANETの参加13カ国(カンボジア、中国(本会合議長国)、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、ロシア、タイ、ベトナム)の代表等が出席しました。我が国からは、環境省担当官等が出席しました。

2.結果の概要

 EANETでは、令和3年からの5年間の活動内容に係る次期中期計画(2021-2025年)等の検討を進めております。昨年11月に中国で開催された第21回政府間会合において、EANETのスコープを拡大することや次期中期計画の内容について議論されましたが、引き続き検討を行う必要があることから、今般、2つのワーキンググループが開催されました。

○中期計画策定準備ワーキンググループ会合における議論

 我が国から、(1)酸性雨のモニタリングのみならず、PM2.5や光化学オキシダントといった大気汚染物質の幅広い対応が求められていることを踏まえて、EANETのスコープを拡大すべきこと、(2)国際機関との連携強化等により、EANETの諸活動を活性化しつつ、より柔軟に実施すべきことについて説明しました。

 これらの提案に対し、多くの国から賛同の意向が示され、今後、活動内容に関する各国の意向を踏まえた次期中期計画案、及びEANETの諸活動のより柔軟な実施に係る詳細資料を作成した上で議論を継続することが合意されました。

○EANET強化のための文書検討ワーキンググループ会合における議論

 EANETでは、平成22年に採択された「EANETの強化のための文書」に基づき、モニタリングデータの収集・評価等の活動を行っており、本会合では、EANETのスコープ拡大に伴う「EANETの強化のための文書」の改定等のオプションについて議論が行われました。

 その結果、各国がEANETで実施を希望する活動内容が「EANETの強化のための文書」に含まれるのか否か等を整理した上で、次期中期計画(2021-2025年)に係る議論と併せてワーキンググループ会合を開催し、議論を継続することが合意されました。

3.今後の対応

 我が国としては、EANETを東アジア地域における大気環境管理のための重要な基盤として、その活動の充実及び強化を図ることができるよう、引き続き、本年10月開催予定のワーキンググループ会合や11月に開催予定の第22回政府間会合における、次期中期計画及び「EANET強化のための文書」改定等に係る議論に積極的に貢献していきます。

連絡先

環境省水・大気環境局大気環境課

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-9021
  • 課長神谷 洋一(内線 6530)
  • 課長補佐清丸 勝正(内線 6580)
  • 係長河合 実名子(内線 6547)