報道発表資料
会合では、モニタリング手法の調和化とデータの共有、海洋ごみの発生源の調査と生態影響の研究、適正な廃棄物管理を含む政策対話、国際枠組下での取組について議論を行い、これらの分野において協力していくこととしました。
1.背景
平成28年12月に開催された、第6回日中高級事務レベル海洋協議において、日本と中国の海洋ごみに関する協力を推進するため、日中海洋ごみ専門家対話プラットフォーム会合及び日中海洋ごみワークショップを開催することで一致しました。平成29年3月に第1回日中海洋ごみ専門家対話プラットフォーム会合、平成29年11月に第1回日中海洋ごみワークショップを開催し、今回、それぞれ2回目となる会合及びワークショップを開催しました。
会合では、令和元年11月に開催された第3回日中環境ハイレベル円卓会議において、小泉進次郎環境大臣と中国の李幹傑(リ・カンケツ)生態環境部長が海洋プラスチックごみ分野における今後の連携強化について確認し、小泉環境大臣から今後の具体的な協力として、海洋マイクロプラスチックのモニタリング手法調和とデータ共有、海洋プラスチックごみの発生源の特定、都市レベルでの3R等の推進に向けた継続的な政策対話の開催を提案したことを踏まえ、今後の日中間の協力について議論しました。
2.日時
令和2年3月13日(金)14:00~19:30
3.場所
東京、中国(ウェブ会議)
4.主催
日本環境省
中国生態環境部
5.出席者
日本側:環境省並びに大学及び民間の海洋関連専門家
中国側:生態環境部並びに大学及び研究機関の海洋関連専門家
6.主な成果
双方は意見交換を行い、以下について一致しました。
(1)両国は、海水面マイクロプラスチックのモニタリング手法の調和化を促進するため、海洋ごみ及びマイクロプラスチックの調査手法の比較・検証のための試験を含め、モニタリング手法の評価を行う。また、両国は、メタデータを含む海洋プラスチックごみ及びマイクロプラスチックの公開データを収集及び共有するため、両国の専門家に対して支援を行う。
(2)両国は、科学的知見を蓄積するために、海洋ごみ及びマイクロプラスチックの調査手法及びその調査結果と、海洋生態環境影響に関する研究についての専門家による意見交換を支援する。海洋ごみ及びマイクロプラスチックの発生源の調査に関しては、その手法の調和化を念頭に、プラスチックの判別方法の違いについても意見交換の対象とする。
(3)両国は、それぞれの政策を前進させるため、環境上適正な廃棄物管理を含む包括的な海洋ごみ対策について、都市の代表者を含めた両国政府メンバー間の政策対話を行う。
(4)両国は、上記協力の実施に当たっては、北西太平洋地域海行動計画及び日中韓三カ国環境大臣会合の枠組と連携して協力する。加えて、両国は、国連環境計画、G20のような関連する国際枠組に基づく行動の促進において協力する。
(5)第3回会合を来年第2四半期頃に中国において開催する。
連絡先
環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-9025
- 室長中里 靖(内線 6630)
- 室長補佐安陪 達哉(内線 6634)
- 担当里 貴志(内線 6961)
- 小林 和貴(内線 6637)