報道発表資料

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2019年10月21日
  • 地球環境

「東京モーターショー2019」への環境省ブース出展について

環境省は、「東京モーターショー2019」にブースを展開し、1)植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を用いた、木から作る軽量化した自動車、2)青色発光ダイオードに代表されるノーベル賞受賞技術である窒化ガリウムを用いたパワーエレクトロニクスで駆動する超省エネ電気自動車、3)地球温暖化対策に資するあらゆる「賢い選択」を促す取組である「COOL CHOICE」についてご紹介します。

1.「東京モーターショー2019」の概要

【日時】 2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)

【場所】 東京ビッグサイト [青海展示棟Bホール](東京都江東区青海1丁目2番33号)

【主催】 一般社団法人 日本自動車工業会

※詳細は、東京モーターショー2019公式サイト(https://www.tokyo-motorshow.com/

を御覧ください。

2.環境省ブースの展示・紹介内容

 (各ブースの配置などが記載された会場案内図は、前述の東京モーターショー2019公式サイトからダウンロードできます。)

(1)セルロースナノファイバー(CNF)を用いた軽量化自動車

CNFを用いた各種部品を搭載した軽量化自動車「Nano Cellulose Vehicle(NCV)」は、研究機関、企業等のサプライチェーンで構成された一気通貫のコンソーシアムにより開発されました。

今回、量産化を目指した仕様では世界初となるCNF活用部品を搭載したコンセプトカーを初公開します。

 

【CNFの特徴】

① 軽く強い

鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度を有する次世代高機能素材で、樹脂・金属・ガラス素材の代替素材として活用することが可能。コンセプトカーでは、ドアトリム、ボンネット、ルーフパネル等の部品にCNFを活用して、部品単体では最大で5割程度の軽量化を、車体全体で1割以上の軽量化を実現!

② 循環する資源

森林資源や農業廃棄物等の植物性資源から生産可能なカーボンニュートラルな素材。地域の未利用バイオマス資源からCNFを生産し活用することで、地域経済の発展に期待。あわせて、プラスチックの代替素材としての可能性を有しており、海洋汚染問題の解決にも期待!

③ 地球に優しい

車体軽量化に伴う燃費改善による走行段階でのCO2排出削減の他、素材製造段階から廃棄・リサイクル段階までのライフサイクル全体でCO2排出量を約1割削減(見込み)!

各部材に適用した技術の詳細は、10月23日に下記プロジェクトのホームページにアップロードされる予定です。

(NCVプロジェクトホームページ http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/ncv/

(2)窒化ガリウム(GaN)を用いた超省エネルギー自動車

次世代パワー半導体材料として期待されているGaN技術を電気自動車の各機器に応用した次世代モビリティ「All GaN Vehicle(AGV) 」は、ノーベル物理学賞を受賞した天野 浩教授主導の下、研究機関と企業のオープンイノベーション体制で開発を行っています。本事業では、20%のCO2排出量削減を目指し、インバータ、コンバータなど車載電力変換器、レーザ照明装置などの開発を進めるとともに、これらを車両に搭載してCO2排出量低減効果を検証しています。今般、世界で初めてGaNインバータで電気自動車を開発し、テスト走行に成功しました。世界初のGaNを用いた超省エネルギーコンセプトカーを初公開します。

【AGVの特徴】

① 乗客に優しい

電気効率98%を超える超高効率のGaNインバータは高周波モーター駆動を可能とするため、従来のモーターで課題となっていた電磁ノイズを低減し、快適なキャビン空間を実現!

② 作り手に優しい

GaNは、あらゆる電気機器に搭載されている半導体のエネルギー損失を抜本的(10分の1程度)に低減する次世代素材。インバータ、コンバータ、充電器などに窒化ガリウム技術を適用させ、徹底的に電気ロスを削減することで、電費性能の20%改善(対従来技術)、パワーモジュールの体積を従来の30%低減を目指しており、電池パック数の削減や電気系統の小型化が可能となり、車のデザイン自由度が飛躍的に向上!

③ 地球に優しい

電気ロスの削減と電気系統の小型化・軽量化により、従来のパワーエレクトロニクス技術に対して走行時のCO2排出量を約2割低減(見込み)!

AGVの詳細については10月23日に下記プロジェクトのホームページにアップロードされる予定です。

(AGV-PJホームページ http://www.gan-vehicle.jp/

(3)COOL CHOICE(未来のために、いま選ぼう。)

脱炭素社会づくりに貢献する「製品への買換え」、「サービスの利用」、「ライフスタイルの転換」など、快適で経済的な暮らしにつながるあらゆる「賢い選択」をしていこうという「COOL CHOICE」の取組を紹介します。モータージャーナリストによる講演会、ドライブシミュレーターやゲームを通じたエコドライブの体験等、未来のために、いまできる取組を呼び掛けます。

【モータージャーナリストによる講演会について】※講師等については調整中

・講師 吉田 由美 氏(自動車評論家、日本自動車ジャーナリスト協会理事)

・開催日時

10月26日(土)①14時30分~15時00分、②16時30分~17時00分

11月 2日(土)①13時30分~14時00分、②15時00分~15時30分

COOL CHOICEホームページ http://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/

連絡先

環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室

  • 直通03-5521-8339
  • 室長相澤 寛史(内線 6771)
  • 室長補佐野口 淳一郎(内線 6791)
  • 室長補佐井上 有希子(内線 6769)
  • 係長稲見 啓(内線 7788)

環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室

  • 直通03-5521-8341
  • 室長磯辺 信治(内線 6725)
  • 室長補佐武藤 文(内線 7740)
  • 事業班長北田 貴久(内線 6792)
  • 担当山本 拓也(内線 6793)
  • 担当西井 史一(内線 6793)