報道発表資料

令和元年9月13日
地球環境
この記事を印刷

国立大学法人広島大学における競争的研究資金に係る不適正な経理処理に関する調査報告書の受理について

<文部科学省、農林水産省同日発表> 
 環境省は、日本学術振興会、農林水産省、環境省が所管する競争的研究資金に関し、国立大学法人広島大学において、不適正な経理処理が行われていたことに関する調査報告書を同大学から受け、同大学で現地調査等を行い、不適正な経理処理が行われていたことを確認しました。
 このため、当該不適正な経理処理に関与した研究者に対し、当省所管の競争的研究資金への応募制限の措置や、同大学に対し、不適正な経理処理により支払われた研究費の返還の措置を検討します。

1.調査報告書の概要

(1)関与した研究者:小路 淳  元 広島大学大学院生物圏科学研究科 准教授

       (元 東京大学大気海洋研究所 教授)

(2)経緯

 ① 平成30年9月、東京大学大気海洋研究所教授に採用され着任した小路 淳 元広島大学准教授(以下、元准教授)の科学研究費補助金等の移管手続きに際して、元准教授による研究費の不正使用が疑われたことから調査を実施。

 ② 調査の結果、旅費の重複受給及び旅費の虚偽請求により国立大学法人広島大学において約420万円の不正使用があったことを認定した。

(3)内容

 ○ 元准教授は研究に係る出張後、複数の機関に対し、外形的には当該各機関が求める要件を満たした旅行報告書を提出し、旅費を請求していた。また、他機関から旅費が支給されることを認識していたにも関わらず、広島大学に対して旅費の支給がある旨の申告を行わず、旅費を重複受給していた。

 ○ 元准教授は事実と異なる旅費行程を報告していた

 ○ 元准教授は研究室の学生を出張に同行させる際、宿泊や交通機関の手配、支払いも含めすべての旅費手続きを自身で行い、さらに、元准教授は学生の一部の出張についても複数の機関に旅行報告書を提出して旅費を請求し、学生は自分の銀行口座に入金された旅費を現金で元准教授に渡していたが、不適正な経理処理が行われているとの認識がなかった。

 ○ 上記の不適正な経理処理は、文部科学省科学研究費助成事業、農林水産省委託事業、環境省環境研究総合推進費等において実施されていた。

(4)広島大学において不適正な経理処理が確認された事業等

① 科学研究費助成事業

研究期間        平成24年度~平成27年度

不適正な経理処理の金額 89,690円

② 科学研究費助成事業

研究期間        平成25年度~平成26年度

不適正な経理処理の金額 224,998円

③ 科学研究費助成事業

研究期間        平成24年度~平成27年度

不適正な経理処理の金額 682,416円

④ 科学研究費助成事業

研究期間        平成28年度~令和元年度

不適正な経理処理の金額 280,760円

⑤ 科学研究費助成事業

研究期間        平成29年度~令和2年度

不適正な経理処理の金額 340,022円

⑥ 科学研究費助成事業

研究期間        平成30年度~令和2年度

不適正な経理処理の金額 155,810円

⑦ 農林水産省委託事業

研究期間        平成24年度~平成25年度

不適正な経理処理の金額 418,740円

⑧ 農林水産省委託事業

研究期間        平成25年度~平成29年度

不適正な経理処理の金額 1,348,588円

⑨ 環境省環境研究総合推進費

研究期間        平成23年度~平成25年度

不適正な経理処理の金額 349,170円

⑩ 学内予算

研究期間        平成24年度、平成26年度~平成28年度

不適正な経理処理の金額 319,360円

 ①-⑩の総計不適正な経理処理の金額 4,209,554円

2.今後の対応

 「環境省の所管する競争的研究資金制度における不適正経理に係る研究費の執行停止等に関する規程(平成19年4月20日)」に則った研究費の申請資格の制限や返還を検討します。

連絡先

環境省地球環境局総務課脱炭素化イノベーション研究調査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8247
  • 室長吉川 圭子(内線 6730)
  • 担当吉富 萌子(内線 7718)
ページ先頭へ