報道発表資料

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2019年08月02日
  • 総合政策

(仮称)パシフィコ・エナジー遠州灘洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、2日、「(仮称)パシフィコ・エナジー遠州灘洋上風力発電事業計画段階環境配慮書」(パシフィコ・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、静岡県掛川市、袋井市及び御前崎市の地先の海域において、最大で総出力650,000kWの洋上風力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、(1) 風力発電設備の設置等に検討に当たっては、住居等から離隔すること等により、風車の影による生活環境への影響を回避又は極力軽減すること、(2) 主要な眺望点及び利用施設からの眺望の特性、利用状況を把握し、地域住民や関係地方公共団体等の意見を踏まえ、調査、予測及び評価を行い、眺望景観への影響を回避又は極力軽減すること、(3) 水の濁り等による海生生物への影響について、専門家等の助言を踏まえた適切な調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、海生生物への影響が懸念される場合には、環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力1万kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者であるパシフィコ・エナジー株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。

※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

2.事業の概要

・事業者  パシフィコ・エナジー株式会社

・事業位置 静岡県掛川市、袋井市及び御前崎市の地先の海域(事業実施想定区域面積 約21,932ha)

・出力   650,000kW(5,000~12,000kW×最大130基)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 ・令和元年6月18日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会

 ・令和元年8月2日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長坂口芳輝(内線 6231)
  • 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
  • 担当一村道明(内線 6253)

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