報道発表資料

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2019年03月29日
  • 総合政策

成田空港の更なる機能強化に係る環境影響評価書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、29日、「成田空港の更なる機能強化環境影響評価書」に対する環境大臣意見を国土交通大臣に提出した。
 本事業は、成田国際空港株式会社が、成田国際空港(以下「成田空港」という。)において、C滑走路の新設、既存のB滑走路の延長及びその他施設の変更を行うものである。
 環境大臣意見では、より低騒音な航空機の一層の導入促進等、できる限りの航空機騒音対策を引き続き実施すること、消失する里地里山と同様の環境を創出するため可能な限り多くの森林面積を確保すること、航空機やターミナルビルから排出される廃棄物等の減量化対策を講ずること等を求めている。
 また、国土交通省に対して、成田空港を始めとする空港整備計画における適切な環境保全の検討、航空機騒音の環境基準の最大限の達成に向けた一層の対策推進等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法は、滑走路の新設(2,500m以上)又は延長(延長後の滑走路2,500m以上かつ延長500m以上)を伴う飛行場及びその施設の変更の事業を対象事業としており、環境大臣は、送付された環境影響評価書※について、国土交通大臣からの照会に対して意見を述べることができる。本件は、この手続きに沿って意見を提出するものである。
 今後、国土交通大臣から事業者である成田国際空港株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討し、必要に応じて見直した上で評価書を確定し、公告縦覧等を行うこととなる。

※環境影響評価書:環境影響評価の結果について記載した準備書に対する意見を踏まえて、必要に応じてその内容を修正した文書。

2.事業の概要

・事業者  成田国際空港株式会社

・事業地  成田国際空港(千葉県成田市、香取郡多古町、山武郡芝山町)

・事業規模 C滑走路の新設(3,500m)
       及びB滑走路の延長(北側に1,000m延長し、延長後の滑走路3,500m)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 【配慮書の手続】

・縦覧         平成28年6月13日~平成28年7月15日(住民意見42件※)

・千葉県知事意見提出  平成28年8月5日

・茨城県知事意見提出  平成28年8月10日

・環境大臣意見提出   平成28年8月18日

・国土交通大臣意見提出 平成28年8月25日

 【方法書の手続】

・縦覧         平成29年1月27日~平成29年2月27日(住民意見14件※)

・千葉県知事意見提出  平成29年7月10日

・茨城県知事意見提出  平成29年7月5日

 【準備書の手続】

・縦覧         平成30年4月27日~平成30年5月28日(住民意見82件※)

・千葉県知事意見提出  平成30年11月7日

・茨城県知事意見提出  平成30年11月2日

 【評価書の手続】

・平成31年2月15日  国土交通大臣から環境大臣に意見照会

・平成31年3月29日  環境大臣から国土交通大臣に意見提出

                        ※環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8237
  • 室長坂口芳輝(内線 6231)
  • 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
  • 担当一村道明(内線 6253)
  • 担当切川卓也(内線 6238)

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