報道発表資料
本会合において、3R及び循環経済によるプラスチックごみ汚染防止に向けた「バンコク3R宣言」が採択されました。
また、同期間中に開催された「海洋ごみに関するASEAN特別閣僚級会合」において、あきもと副大臣から、「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」に基づく日本からASEAN諸国への支援策を表明しました。
【アジア太平洋3R推進フォーラム第9回会合】
1.日程
平成31年3月4日(月)~6日(水)
2.場所
タイ バンコク
3.主催者
日本国環境省、タイ天然資源環境省及び国際連合地域開発センター(UNCRD)
4.参加者
アジア諸国・太平洋島嶼国等(約40か国)
オーストラリア、アフガニスタン、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、中華人民共和国、インド、インドネシア、キリバス、大韓民国、ラオス、マレーシア、モルディブ、ミクロネシア連邦、モンゴル、ミャンマー、ネパール、パキスタン、パラオ、フィリピン、サモア、シンガポール、スリランカ、タイ、トンガ、ツバル、ベトナム、ロシア、マーシャル諸島、バヌアツ、東ティモール、ブルネイ、日本ほか
日本からは、あきもと環境副大臣らが参加。
国際機関等
国際連合地域開発センター(UNCRD)、国際連合開発計画(UNDP)、国際連合人間居住計画(UN-Habitat)、国際労働機関(ILO)、太平洋地域環境計画事務局(SPREP)、欧州委員会(EC)、経済協力開発機構(OECD)、アジア開発銀行(ADB)、世界銀行、国際協力機構(JICA)、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、地球環境戦略研究機関(IGES)、ほか
5.全体テーマ
「自足経済に向けた手段としての3R-持続可能な開発目標に対する示唆-」
6.主な論点
本フォーラムは、以下の5つの分野について意見交換を行った。
① 自足経済に向けた循環経済
② プラスチック廃棄物の利用と循環経済
③ 自足経済に向けた循環物質フローについて
④ 自足経済に向けたクリーンエネルギーとグリーン産業を実現するテクノロジー
⑤ 循環経済に関する政策関係者に向けたリーダーシッププログラム
7.サイドイベント
本フォーラムと並行して、以下のサイドイベントが開催された。
・アジア太平洋3R市民フォーラム
・アジア太平洋3R白書会合
・3R国際展示会
8.主な成果
① 議長サマリー
会合の成果として、「議長サマリー」が採択された。
議長サマリー(原文:英語)
Final Chair's Summary adopted on 6 March 2019-Issued without formal editing.pdf
② バンコク3R宣言
会合の成果として、3R及び循環経済によるプラスチックごみ汚染防止に向けたバンコク3R宣言が採択された。
バンコク3R宣言(英語)
Final Bangkok 3R Declaration adopted on 6 March 2019-Issued without formal editing.pdf
③ アジア太平洋3R市民フォーラム
SDGsの実現に向けて、どのように3Rを通じて持続可能なライフスタイル及びコミュニティを形成するかについて議論が行われた。
④ 3R国際展示会
我が国の民間企業を含む多数の民間企業及び国際機関の展示が行われた。
9.次回会合
次回(第10回)会合は、ロシアで開催予定(時期は未定)。
【海洋ごみに関するASEAN特別閣僚級会合】
1.日程
平成31年3月5日(火)
2.場所
タイ バンコク
3.主催者
タイ天然資源環境省
4.参加者(アルファベット順)
ASEAN諸国等
ASEAN事務局、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム
拡大招待国
EU、中国、日本、韓国、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、アメリカ
日本からは、あきもと環境副大臣らが参加。
国際機関
地球環境ファシリティ(GEF)、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)、国際自然保護連合(IUCN)、世界銀行(World Bank)、国際連合環境計画(UNEP)、世界自然保護基金(WWF)
5.会議概要
同会合は、ASEAN諸国のみが参加するクローズドセッションと招待国等も加えた拡大セッションで構成。クローズドセッションでは、「ASEAN地域における海洋ごみ対策に関するバンコク宣言」及び「海洋ごみに関するASEAN行動枠組」の2つの文書について、6月にタイで開催されるASEAN首脳会議での採択を目指すことが合意された。
「バンコク宣言」は、海洋ごみ問題の解決において、域内協力を強化し、海洋環境を保護するためのASEANのコミットメントを示すもの。また、「行動枠組」は、(ⅰ)政策支援及び計画、(ⅱ)研究、イノベーション及び能力開発、(ⅲ)意識啓発、教育及びアウトリーチ、(ⅳ)民間セクターの関与の4つの優先分野における活動で構成される。
また、拡大セッションにおいて、あきもと副大臣より、「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」に基づき、国別行動計画の策定支援や廃棄物管理及び3Rの能力開発支援、地域ナレッジハブの設立等についてASEAN諸国に対して協力する旨表明した。
(参考)アジア太平洋3R推進フォーラムについて
アジア太平洋3R推進フォーラムは、我が国の提唱により、アジア各国における3Rの推進による循環型社会の構築に向け、アジア各国政府、国際機関、援助機関、民間セクター、研究機関、NGO等を含む幅広い関係者の協力の基盤となるものとして、平成21年11月に設立された。
3Rに関するハイレベルの政策対話の促進、各国における3R関連プロジェクトの実施促進、3R推進に役立つ制度面・技術面の情報の共有、関係者のネットワーク化等を目的としており、環境省は、国連地域開発センター(UNCRD)、開催国政府機関とともに毎回主催者となっている。
今までの開催状況は以下のとおり。
・平成21年11月 第1回会合(設立会合) 日本
・平成22年10月 第2回会合 マレーシア
・平成23年10月 第3回会合 シンガポール
・平成25年3月 第4回会合 ベトナム
・平成26年2月 第5回会合 インドネシア
・平成27年8月 第6回会合 モルディブ
・平成28年11月 第7回会合 オーストラリア
・平成30年4月 第8回会合 インド
・平成31年3月 第9回会合 タイ
連絡先
環境省環境再生・資源循環局総務課循環型社会推進室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8336
- 課 長土居 健太郎(内線 6811)
- 室長補佐小沼 信之(内線 6898)
- 室長補佐栗栖 雅宜(内線 6814)
- 担 当小林 利晋(内線 7888)
- 担 当三宅 慶典(内線 6892)
環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8248
- 室 長杉本 留三(内線 6765)
- 室長補佐西川 絢子(内線 7785)
- 係 長荒堀 孔介(内線 6761)