報道発表資料
環境省は、15日、「(仮称)阿武隈南部風力発電事業環境影響評価準備書」(エコ・パワー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
本事業は、福島県いわき市、双葉郡広野町、楢葉町において、最大で総出力146,200kWの風力発電所を設置するものである。
環境大臣意見では、(1) 鳥類に対する影響の予測及び評価に必要な調査が十分に実施されていないことから、追加調査等を実施し、環境保全措置の内容等について再検討を行うこと、(2) 対象事業実施区域の周辺には主要な眺望点が存在することから、適切なフォトモンタージュを作成した上で、風力発電設備の配置・基数等を更に検討すること等を求めている。
本事業は、福島県いわき市、双葉郡広野町、楢葉町において、最大で総出力146,200kWの風力発電所を設置するものである。
環境大臣意見では、(1) 鳥類に対する影響の予測及び評価に必要な調査が十分に実施されていないことから、追加調査等を実施し、環境保全措置の内容等について再検討を行うこと、(2) 対象事業実施区域の周辺には主要な眺望点が存在することから、適切なフォトモンタージュを作成した上で、風力発電設備の配置・基数等を更に検討すること等を求めている。
1.背景
環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
本件は、福島県で実施予定の「(仮称)阿武隈南部風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。
2.事業の概要
・事業者 エコ・パワー株式会社
・計画位置 福島県いわき市、双葉郡広野町、楢葉町(対象事業実施区域面積 約1,541.5ha)
・出力 最大146,200kW(3,200kW~3,400kW×最大43基)
3.環境大臣意見
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
【方法書の手続】
・縦覧 平成29年1月13日~平成29年2月13日(住民意見14件※)
・福島県知事意見提出 平成29年6月26日
・経済産業大臣勧告 平成29年7月10日
【準備書の手続】
・縦覧 平成30年7月6日~平成30年8月6日(住民意見93件※)
・福島県知事意見提出 平成31年1月17日
・環境大臣意見提出 平成31年3月15日
※環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料
連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8237
- 室長坂口芳輝(内線 6231)
- 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
- 担当若松佳紀(内線 6248)