報道発表資料

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2019年02月22日
  • 総合政策

環境経済観測調査(環境短観)平成30年12月調査確報値の公表について

環境省は、平成22年12月から半年ごとに、国内企業を対象として環境ビジネスの景況感に関する調査を実施しています。この度、平成30年12月調査の結果を取りまとめましたので、確報値を公表いたします。

1.調査結果のポイント(詳細は別添)

(1)環境ビジネスの業況DIは「24」と好調さを維持

 環境ビジネスを実施している企業から見た自社の環境ビジネスの現在(平成30年12月)の業況DIは「24」となり、平成30年6月調査(以下、前回調査)の業況DI「25」とほぼ同様であり、環境ビジネスの業況は好調さを維持している結果となりました。また、速報値で公表した業況DI「23」とほぼ同様の結果となりました。

 分野別では、現在は地球温暖化対策分野の業況DIが「27」と最も高くなりましたが、10年先では環境汚染防止の業況DIが「29」と最も高い結果となりました。全ビジネスの業況DIは「22」であり、前回調査の業況DI「24」と比較するとやや低下していますが、好調さを維持しています。(別添「図1」、「表1」)

(2)現在発展している環境ビジネスは「省エネルギー自動車」、10年先発展が見込まれる環境ビジネスは
  「再生可能エネルギー」

 日本の環境ビジネスのうち、現在発展していると考えるビジネスについて回答を求めたところ、「省エネルギー自動車」と回答する割合が最も高くなりました。今後(半年先、10年先)発展が見込まれると考えるビジネスについては、半年先は「省エネルギー自動車」、10年先は「再生可能エネルギー」(風力発電、水力発電等。別途項目を設けている太陽光発電システムを除く。以下同じ)と回答する割合が最も高くなりました。(別添「表2」)

(3)今後実施したいと考えている環境ビジネスは「再生可能エネルギー」

 今後実施したいと考えている環境ビジネスについて回答を求めたところ、「再生可能エネルギー」と回答する割合が最も高くなりました(18.2%)。なお、産業別では、非製造業で「再生可能エネルギー」の回答割合が最も高くなりましたが、製造業においては「リサイクル素材」と回答する割合が最も高くなりました。(別添「表3」)

2.調査概要

(1)環境ビジネスの考え方

 環境ビジネスとは、環境負荷を低減させ、資源循環による持続可能な社会を実現させる製品・サービスを提供するビジネスのことです。具体的には、「環境汚染防止」、「地球温暖化対策」、「廃棄物処理・資源有効利用」、「自然環境保全」の4つの分野に分けられます。

(2)目的

 本調査は、産業全体における環境ビジネスに対する認識や取組状況について構造的な調査を継続的に実施し、調査結果を環境ビジネス振興策の企画・立案等の基礎資料として活用するとともに、調査結果を公表して環境ビジネスの市場の認知度向上を図ることにより、環境ビジネスの発展に資することを目的としています。

 なお、本調査は、統計法(平成19年法律第53号)に基づく一般統計調査として実施しています。

(3)期間

平成30年11月12日(月)~平成30年12月21日(金)

(4)対象

 全国の資本金2,000万円以上の民間企業のうち、資本金、業種別の層化無作為抽出法により選定された11,779社。有効回答数4,730社、有効回答率40.2%。

(5)項目

問1   (1)日本の環境ビジネス全体の業況

    (現在、半年先、10年先。選択肢:「良い」「さほど良くない」「悪い」)

    (2)日本で発展していると考える環境ビジネス分野(現在、半年先、10年先)

問2    貴社のビジネス全体の業況等(現在、半年先、10年先)

    (1)業況、(1)-2業況判断の要因、(2)業界の国内需給、(3)提供価格、(4)研究開発費、(5)設備規

    模、(6)人員体制、(7)資金繰り(現在のみ回答)、(8)業界の海外需給(海外向け事業を実施して

    いる場合)、(9)海外販路拡大の意向(海外向け事業を実施していない場合)

問3   実施している環境ビジネスの有無

問3-1 実施中の環境ビジネス(最大3つ)とその業況等(現在、半年先、10年先)

    ※質問事項は問2の(1)~(9)と同様)

問4   (1)実施したい環境ビジネスの有無、(2)~(4)今後実施したい環境ビジネス(最大3つ、実施したい理

    由、実施したい時期と場所)、(5)実施したい環境ビジネスが「ない」、「分からない」理由

その他、詳細な調査結果や過去の調査結果等については、環境経済情報ポータルサイト上、「環境産業情報」をご覧下さい。

https://www.env.go.jp/policy/keizai_portal/B_industry/b03.html

添付資料

連絡先

環境省大臣官房環境計画課環境経済政策調査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-9265
  • 課長川又 孝太郎(内線 6220)
  • 補佐村松 哲行(内線 6224)
  • 担当内海 朝陽(内線 7224)

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