報道発表資料
環境省は、14日、青森県で実施予定の「上北小川原風力発電事業に係る環境影響評価準備書」(株式会社大林組)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
本事業は、青森県上北郡六ヶ所村において、最大で総出力21,600kWの風力発電所を設置するものである。
環境大臣意見では、(1) 3号機について、オジロワシの風力発電設備への衝突を回避するため、配置の再検討を行い、北側の斜面から可能な限り離隔を確保すること、(2) バードストライクの発生を低減するため、ブレード塗装等鳥類からの視認性を高める措置を設備稼働前に講ずること、(3) 事後調査等を適切に実施し、オジロワシの衝突・接近等の重大な影響が認められた場合には、専門家等からの助言を踏まえて、稼働停止等を含む追加的な環境保全措置を講ずること、(4) 風車の影について、評価書の作成までに風力発電設備の配置・基数及び機種について更に詳細な検討を行い、当該検討を踏まえ、調査、予測及び評価を再度実施し、その結果に応じて、稼働停止等を含む環境保全措置を検討・実施すること。また、評価書段階での予測及び評価結果に基づき、参照値を超過する住居への事前説明を実施すること等を求めている。
本事業は、青森県上北郡六ヶ所村において、最大で総出力21,600kWの風力発電所を設置するものである。
環境大臣意見では、(1) 3号機について、オジロワシの風力発電設備への衝突を回避するため、配置の再検討を行い、北側の斜面から可能な限り離隔を確保すること、(2) バードストライクの発生を低減するため、ブレード塗装等鳥類からの視認性を高める措置を設備稼働前に講ずること、(3) 事後調査等を適切に実施し、オジロワシの衝突・接近等の重大な影響が認められた場合には、専門家等からの助言を踏まえて、稼働停止等を含む追加的な環境保全措置を講ずること、(4) 風車の影について、評価書の作成までに風力発電設備の配置・基数及び機種について更に詳細な検討を行い、当該検討を踏まえ、調査、予測及び評価を再度実施し、その結果に応じて、稼働停止等を含む環境保全措置を検討・実施すること。また、評価書段階での予測及び評価結果に基づき、参照値を超過する住居への事前説明を実施すること等を求めている。
1.背景
環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
本件は、青森県で実施予定の「上北小川原風力発電事業に係る環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。
2.事業の概要
・事業者 株式会社 大林組
・事業位置 青森県上北郡六ヶ所村(対象事業実施区域面積 約219ha)
・出力 最大21,600kW(3,400~3,600kW×最大6基)
3.環境大臣意見
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
【方法書の手続】
・縦覧 平成25年3月25日~平成25年4月26日(住民意見40件※)
・青森県知事意見提出 平成25年11月1日
・経済産業大臣勧告 平成25年11月15日
【準備書の手続】
・縦覧 平成30年8月1日~平成30年8月31日(住民意見53件※)
・青森県知事意見提出 平成31年2月6日
・環境大臣意見提出 平成31年2月14日
※環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料
連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
- 代表03-3581-3351
- 直通03-5521-8237
- 室長坂口芳輝(内線 6231)
- 室長補佐鈴木清彦(内線 6233)
- 担当中島周三(内線 6248)