報道発表資料

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2018年11月15日
  • 地球環境

ASEAN関連首脳会議における環境分野の成果について

 11月14日(水)及び15日(木)に、シンガポールにおいて、ASEAN関連首脳会議(ASEAN+3首脳会議、日ASEAN首脳会議、東アジア首脳会議)が開催されました。
 ASEAN+3首脳会議においては、安倍総理から、海洋におけるプラスチックごみ削減のためのASEAN諸国の取組を支援するための「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」を提唱し、各国から歓迎を受けました。
 また、日ASEAN首脳会議においては、気候変動対策などについても議論され、「日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ」として、透明性、適応及び緩和の3分野で、我が国とASEAN諸国の協力強化を進めることが確認されました。
 東アジア首脳会議においては、海洋プラスチックごみに関するEAS声明が我が国も含む各国の賛同により採択されました。
 環境省としては、今回の首脳会議の成果を踏まえ、海洋プラスチックごみ対策、気候変動対策等の分野でのASEAN諸国との協力をさらに進めてまいります。

1.「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」の概要

 本イニシアティブは、日中韓の連携の下、3R(リデュース、リユース、リサイクル)や廃棄物処理に係る能力構築及びインフラ整備、国別行動計画策定支援等について、ASEAN諸国を支援するとともに、海洋プラスチックごみ問題に係る意識啓発や科学的知見の充実・共有等の域内協力を進めるもの。

 具体的な項目は以下のとおり。

①環境上適切な廃棄物管理及び3Rによるプラスチックごみ管理の改善

・廃棄物発電インフラを含む適切な廃棄物管理及び3Rに関する能力構築

・アジア太平洋3R推進フォーラム等による知見の共有等

②海洋プラスチックごみに関する意識向上、研究・教育の促進

・自治体や企業、市民の意識啓発

・調和化された手法の導入を含む海洋ごみモニタリング能力の強化

・海洋ごみの分布等の科学的知見の収集

・各国政府の活動、研究開発等に関する革新的な事例の知見の共有

③地域的・国際的協力の強化

・ナレッジハブの設立の可能性を追求

・ASEAN諸国の国別行動計画等の策定支援

2.「日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ」の概要

 「日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ」は、安倍総理が昨年提唱した「日ASEAN環境協力イニシアティブ」に基づき、透明性、適応及び緩和の3つの気候変動分野について、ASEAN各国との協力を更に強化するもの。

 具体的な項目は以下のとおり。

①透明性:コ・イノベーションのための透明性強化パートナーシップ(PaSTI)に基づくMRV(算定・報告・検証)システム・ガイドライン等の開発支援

②適応:アジア太平洋適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)を活用した適応活動の計画・実施のための能力向上支援

③緩和:二国間クレジット制度(JCM)によるコ・イノベーションの推進

3.海洋プラスチックごみ対策に関するEAS声明の概要

 廃棄物管理及び3Rの促進、海洋プラスチックごみに関する意識向上、研究・教育の促進、地域的・国際的協力の強化等を行うもの。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室
代表 03-3581-3351 直通 03-5521-8248
室  長 杉本 留三(内 6765)
室長補佐 永長 大典(内 6764)
担  当 荒堀 孔介(内 6761)
担  当 大澤 晃一(内 7724)

環境省地球環境局国際地球温暖化対策担当参事官室
直通 03-5521-8330
参 事 官 小川 眞佐子(内 6772)
担  当 岡野 泰士(内 6775)
担  当 小俵 大明(内 6786)

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