報道発表資料
ASEAN+3首脳会議においては、安倍総理から、海洋におけるプラスチックごみ削減のためのASEAN諸国の取組を支援するための「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」を提唱し、各国から歓迎を受けました。
また、日ASEAN首脳会議においては、気候変動対策などについても議論され、「日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ」として、透明性、適応及び緩和の3分野で、我が国とASEAN諸国の協力強化を進めることが確認されました。
東アジア首脳会議においては、海洋プラスチックごみに関するEAS声明が我が国も含む各国の賛同により採択されました。
環境省としては、今回の首脳会議の成果を踏まえ、海洋プラスチックごみ対策、気候変動対策等の分野でのASEAN諸国との協力をさらに進めてまいります。
1.「ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ」の概要
本イニシアティブは、日中韓の連携の下、3R(リデュース、リユース、リサイクル)や廃棄物処理に係る能力構築及びインフラ整備、国別行動計画策定支援等について、ASEAN諸国を支援するとともに、海洋プラスチックごみ問題に係る意識啓発や科学的知見の充実・共有等の域内協力を進めるもの。
具体的な項目は以下のとおり。
①環境上適切な廃棄物管理及び3Rによるプラスチックごみ管理の改善
・廃棄物発電インフラを含む適切な廃棄物管理及び3Rに関する能力構築
・アジア太平洋3R推進フォーラム等による知見の共有等
②海洋プラスチックごみに関する意識向上、研究・教育の促進
・自治体や企業、市民の意識啓発
・調和化された手法の導入を含む海洋ごみモニタリング能力の強化
・海洋ごみの分布等の科学的知見の収集
・各国政府の活動、研究開発等に関する革新的な事例の知見の共有
③地域的・国際的協力の強化
・ナレッジハブの設立の可能性を追求
・ASEAN諸国の国別行動計画等の策定支援
2.「日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ」の概要
「日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ」は、安倍総理が昨年提唱した「日ASEAN環境協力イニシアティブ」に基づき、透明性、適応及び緩和の3つの気候変動分野について、ASEAN各国との協力を更に強化するもの。
具体的な項目は以下のとおり。
①透明性:コ・イノベーションのための透明性強化パートナーシップ(PaSTI)に基づくMRV(算定・報告・検証)システム・ガイドライン等の開発支援
②適応:アジア太平洋適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)を活用した適応活動の計画・実施のための能力向上支援
③緩和:二国間クレジット制度(JCM)によるコ・イノベーションの推進
3.海洋プラスチックごみ対策に関するEAS声明の概要
廃棄物管理及び3Rの促進、海洋プラスチックごみに関する意識向上、研究・教育の促進、地域的・国際的協力の強化等を行うもの。
添付資料
- 別添資料1-1 ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ(英語) [PDF 222 KB]
- 別添資料1-2 ASEAN+3海洋プラスチックごみ協力アクション・イニシアティブ(仮訳) [PDF 12 KB]
- 別添資料2-1 日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ(英語) [PDF 132 KB]
- 別添資料2-2 日ASEAN気候変動アクション・アジェンダ(仮訳) [PDF 121 KB]
- 別添資料3 海洋プラスチックごみ対策に関するEAS声明(英語) [PDF 337 KB]
- 連絡先
- 環境省地球環境局国際連携課国際協力・環境インフラ戦略室
代表 03-3581-3351 直通 03-5521-8248
室 長 杉本 留三(内 6765)
室長補佐 永長 大典(内 6764)
担 当 荒堀 孔介(内 6761)
担 当 大澤 晃一(内 7724)
環境省地球環境局国際地球温暖化対策担当参事官室
直通 03-5521-8330
参 事 官 小川 眞佐子(内 6772)
担 当 岡野 泰士(内 6775)
担 当 小俵 大明(内 6786)