報道発表資料
当該アカカミアリは、ガーナ国テマ港を出港し、横浜港に入港したコンテナ船から陸揚げされたコンテナ内より発見されたものです。
目視で確認された個体については殺虫処理を実施した上で、内部にアリが確認された貨物は燻蒸施設にて殺虫処理しています。確認地点周辺では、横浜市により殺虫餌(ベイト剤)等を設置しています。
1.経緯
7/31 ガーナ国テマ港から当該コンテナを積載したコンテナ船が出港。
ベルギー(8/26アントワープ港)、モロッコ(9/5タンジール港)、中国(10/9寧波(ニンポー)
港、10/14上海港)を経由。
10/19 横浜港南本牧ふ頭に入港し、コンテナを陸揚げ。
10/23 南本牧ふ頭からコンテナを同港大黒ふ頭の倉庫作業場に陸送。
10/24 コンテナから荷下ろし作業中に、事業者作業員2名がアリに刺され、コンテナ内にアリを発見したた
め、横浜市に通報。横浜市から関東地方環境事務所に通報するとともに、コンテナ及び荷下ろしされ
た貨物の周囲に殺虫餌(ベイト剤)を設置。
アリに刺された作業員2名は、刺傷部分に腫れと痛みがあったが、その後、健康上の支障は生じてい
ない。
10/25 関東地方環境事務所職員、横浜市職員及び事業者がコンテナ内の貨物外部及び床面で確認されたアリ
(約100匹)を殺虫処理。一部の貨物の内部にアリの集団(約1000匹)が確認されたため、当該貨物
をビニール袋で封じ、コンテナを閉鎖。
南本牧ふ頭の当該コンテナが陸揚げされた場所を目視確認した結果、アリ類は確認されず。当該場所
に殺虫餌(ベイト剤)を設置。
関東地方環境事務所が専門家に同定を依頼。
10/31 事業者が燻蒸施設にて貨物の殺虫処理を実施(1週間程度要する見込)。
11/1 当該アリについて、専門家がアカカミアリであることを確認。
2.今回確認されたアリについて
横浜港においてコンテナ内及び貨物内で確認されたアリは、アカカミアリの働きアリ(約1100個体以上)、女王アリ2個体です。
3.今後の対応
環境省は引き続き、関係自治体等と協力して発見地点周辺等を中心に調査を実施し、疑わしいアリを発見した場合は速やかに殺虫処分するなどの防除を実施します。また、燻蒸処理実施後の当該貨物について、事業者の立ち会いの下、貨物に生きたアカカミアリがいないかどうか確認します。
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い> コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。 多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。 アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。 詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方」のP.9~13を参照して下さい。 http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant/boujonituite.pdf |
<一般の皆様へのお願い> ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。 ・受付曜日:火、木を除く毎日(ただし12月29日~1月3日を除く) ・受付日時:午前9時から午後5時 ・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110
ヒアリの特徴などについては下記を参照してください。 「特定外来生物ヒアリに関する情報」 |
<今回確認されたアカカミアリ>
<今回アカカミアリが発見された場所>
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8344
室長 北橋 義明
室長補佐 八元 綾
専門官 深谷 雪雄
関東地方環境事務所野生生物課
直通 048-600-0817
課長 横田 寿男
担当 田原 亮