報道発表資料

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2018年10月26日
  • 総合政策

(仮称)伊万里市における風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、26日、佐賀県及び長崎県で計画されている「(仮称)伊万里市における風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」(エコ・パワー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、佐賀県伊万里市及び長崎線佐世保市において、最大で総出力34,000kWの風力発電所を設置する事業である。
 環境大臣意見では、(1) 資機材の輸送ルートを変更することにより、重要な自然環境のまとまりの場の改変を回避するよう検討すること、(2) 区域及びその周辺は、ハチクマやアカハラダカ等の渡り鳥の渡りの集結地及び主要な渡りの経路になっていることから、鳥類への影響を回避又は極力低減すること、(3) 現地調査によりアカガシ林等の自然度の高い植生等が存在する区域を明らかにし、重要な自然環境の改変を回避又は極力低減すること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者であるエコ・パワー株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。

※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

2.事業の概要

・事業者  エコ・パワー株式会社

・事業位置 佐賀県伊万里市及び長崎県佐世保市の行政界付近の尾根部
       ※但し、風力発電施設の設置予定範囲は伊万里市側のみで計画
       (事業実施想定区域面積 約194.6ha)

・出力   最大34,000kW(2,000~3,400kW × 10基程度)

3.環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

 ・平成30年9月11日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会

 ・平成30年10月26日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8237
室長   坂口芳輝(内6231)
室長補佐 鈴木清彦(内6233)
担当   若松佳紀(内6248)

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