報道発表資料
今般、環境省及び経済産業省は、都道府県知事から平成29年度実績の通知を受け、その集計結果を取りまとめましたので公表いたします。
環境省では、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化を一層促進していくため、経済産業省や都道府県等とも連携しつつ、フロン排出抑制法の施行の徹底を図って参ります。
1.集計結果概要
(1)充塡量
平成29年度に充塡されたフロン類の量は約5,227トン(対前年度比約101トン増。以下、括弧内は対前年度比。)、充塡された業務用冷凍空調機器の台数は約56万台(約1.3万台減)であり、それらの内訳は以下のとおりです。
・機器の設置以外時 :約3,579トン(約160トン増)、約39万台(約0.2万台減)
・機器の設置時 :約1,648トン(約59トン減)、約17万台(約1.2万台減)
(2)回収量
平成29年度に回収されたフロン類の量は約5,094トン(約3トン減)、回収された業務用冷凍空調機器の台数は約152万台(約0.4万台減)であり、それらの内訳は以下のとおりです。
・機器の廃棄時 :約3,700トン(約9トン減)、約126万台(約0.9万台増)
・機器の整備時 :約1,395トン(約6トン増)、約26万台(約1.3万台減)
2.冷媒の種類別では、オゾン層破壊物質であるCFC(クロロフルオロカーボン)、
HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)からHFC(ハイドロフルオロカーボン)への代替が進んでいることに伴い、前年度比で、HFCの充塡量及び充塡台数はそれぞれ約258トン増加(約8.1%増)及び約0.4万台増加(約0.8%増)、回収量及び回収台数はそれぞれ約324トン増加(約17.9%増)及び約3.0万台増加(約2.9%増)しています。
3.平成29年度における廃棄時のフロン類回収率は推計値で約38%となりました(前年度は約39%)。一定の向上はみられるものの、10年以上3割台で低迷しています。このため、中央環境審議会と産業構造審議会との合同会議において進めているフロン類対策のフォローアップの中で、回収率低迷の要因と対策についての調査・分析を進めています。
また、フロン類使用製品のノンフロン・低GWP化、業務用冷凍空調機器の使用時漏えい防止等、フロン類の更なる排出抑制を進めて参ります。
フロン排出抑制法に基づくフロン類回収量等の推移
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8329
室長 馬場 康弘 (内6750)
室長補佐 藤田 祐輔 (内6751)
担当 石黒 哲郎 (内7750)