報道発表資料

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2018年10月11日
  • 自然環境

IPBESシンポジウム「生物多様性のための持続可能な生産と消費~IPBES評価報告書から見たサプライチェーン~」の開催について

 本年3月に政策決定者向け要約が承認された生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)の評価報告書の理解と、国民一人一人が普段の生活の中で生物多様性保全活動について考えてもらうことを目的として、平成30年11月6日(火)13:30~17:30、東京において、IPBESシンポジウム「生物多様性のための持続可能な生産と消費~IPBES評価報告書から見たサプライチェーン~」を開催致します。なお、参加には事前申込みが必要です。

1.概要

 本年3月にコロンビア・メデジンで開催された第6回IPBES総会において、「生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域別評価報告書」及び「土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書」の政策決定者向け要約が承認されました。これら報告書には、生物多様性の現状とその要因、生物多様性保全や持続可能な社会構築のための対策に関するメッセージが挙げられています。特に、共通するメッセージの一つとして、様々なステークホルダーが生物多様性のための持続可能な生産と消費を行うことの必要性を指摘し、土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書では、「生産現場と消費現場の乖離」が問題であると指摘されています。

 本シンポジウムでは、IPBES評価報告書の解説、生産現場の現状の報告、生物多様性保全と持続可能な利用に関する企業の取組の紹介を行うとともに、持続可能な生産と消費につながる社会の構築に向けて企業や国民一人一人ができる行動について議論します。

2.日程等

日時 平成30年11月6日(火)13:30-17:30(受付:13:00-)
場所 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 東京国際フォーラム ホールD1
定員 140名
費用 無料
主催 環境省

3.構成(予定)

○開会挨拶 環境省

○第一部 報告及び講演

 IPBES評価報告書について

  香坂 玲 東北大学大学院環境科学研究科教授(IPBESアジア・オセアニア地域評価報告書第1章統括執筆責任者)

  橋本 禅 東京大学大学院農学生命科学研究科准教授(IPBESアジア・オセアニア地域評価報告書第5章主執筆者)

  山形 与志樹 国立環境研究所地球環境研究センター主席研究員(IPBES土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書第7章査読編集者)

 基調講演

  石 弘之 環境学者

 企業の取組について

  山本 百合子 公益財団法人イオン環境財団事務局長

  佐々木 正顕 積水ハウス株式会社環境推進部部長

○第二部 パネルディスカッション

 ファシリテーター 香坂 玲 東北大学大学院環境科学研究科教授

 パネリスト(1) 日比 保史 一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン代表理事

 パネリスト(2) 山本 百合子 公益財団法人イオン環境財団事務局長

 パネリスト(3) 佐々木 正顕 積水ハウス株式会社環境推進部部長

 パネリスト(4) 橋本 禅 東京大学大学院農学生命科学研究科准教授

 パネリスト(5) 山形 与志樹 国立環境研究所地球環境研究センター主席研究員

 パネリスト(6) 中澤 圭一 環境省自然環境局生物多様性戦略推進室 室長

○閉会挨拶

4.参加申込

 参加料無料、事前申込制となっております。平成30年11月2日(金)までに、以下のURLからお申し込みください。
 https://form.iges.or.jp/webapp/form/11205_zoq_336/index.do

 ※参加募集は締切期限内であっても定員に達し次第締め切らせていただきます。

(報道関係者の方へ)

・取材をご希望の方は、以下のメールアドレスまでご連絡ください。

 E-mail: NBSAP@env.go.jp

 タイトル:IPBESシンポジウム取材希望

・当日は受付にて記者証をご提示いただきますようお願いします。

・撮影に際しては、自社腕章を携帯していただくようお願いします。

(参考)生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:IPBES)
 IPBESは、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された政府間組織です。2018年10月1日現在、IPBESには130カ国が参加しており、事務局はドイツのボンに置かれています。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。
 IPBESの成果物は世界中の科学者・専門家らによって執筆され、加盟国政府により構成される総会による承諾後、公表されます。設立以降、IPBES 第1次作業計画に基づき、18の成果物(評価報告書等)の作成作業が進められ、これまでに以下の評価報告書の政策決定者向け要約(SPM)が承認されています。
・生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関する評価報告書(2016年)
・花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別評価報告書(2016年)
・生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域別評価報告書(2018年)
・土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書(2018年)
 2019年には、生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模評価報告書のSPMが承認される予定です。
  IPBES webサイト http://www.ipbes.net/
  環境省webサイト http://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/ipbes/index.html

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性戦略推進室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8275
室長   中澤圭一 (内 6480)
室長補佐 中嶋健次 (内 6484)
係長   鮫島茉利奈(内 6485)