愛知県小牧市及び名古屋港におけるヒアリの確認について

１．経緯

8/10　　 中国広州の南沙（ナンサ）港から当該コンテナを積載した貨物船が出港。

8/18　　名古屋港鍋田ふ頭(愛知県弥富市)に入港し翌日19日の出港までの間に当該コンテナを陸揚げ。

8/21 　鍋田ふ頭から陸路にて愛知県小牧市内の事業者倉庫に当該コンテナを移動し、事業者が荷出しの

　　　　際、コンテナの奥に約20個体のアリを確認し、殺虫処理。その後、空のコンテナは鍋田ふ頭に返

　　　　却。

　　　　事業者より、愛知県自然環境課に通報。愛知県より中部地方環境事務所（以下、中部事務所）に　　　

　　　　連絡。

　　　　事業者は愛知県の指示により、事業者倉庫内及びその周辺に殺虫餌（ベイト剤）及び粘着トラッ

　　　　プを設置。

　　　　中部事務所が入手したアリを詳細に確認した結果、ヒアリである可能性が高かったため、専門家　

　　　　に同定のためサンプルを送付。

8/22　　鍋田ふ頭の当該コンテナを中部事務所、愛知県、名古屋港管理組合（以下、管理組合）、事業者

　　　　等が目視調査したところ、コンテナ内及びコンテナ周辺より、約50個体のアリを確認。生きてい

　　　　るアリは直ちに殺虫処理。事業者が当該コンテナを密封し、燻蒸消毒を実施するとともに、コン　　

　　　　テナ周辺にベイト剤及び粘着トラップを設置。

　　　　専門家が、８月21日に発見されたアリがヒアリであることを確認。

8/23　　専門家が、８月22日に発見されたアリがヒアリであることを確認。

２．今回確認されたアリについて

　　事業者倉庫で確認されたアリ：ヒアリの働きアリ約20個体

　　鍋田ふ頭で確認されたアリ：ヒアリの働きアリ約50個体

３．今後の対応

　愛知県小牧市内及び名古屋港鍋田ふ頭で発見されたヒアリは、直後の対応の結果、確認された全ての個体が殺虫処理されました。また、ヒアリが確認されたコンテナは薬剤による燻蒸消毒を実施しました。現在、ヒアリ確認地点、当該コンテナ周辺で、ベイト剤及び粘着トラップを設置し継続調査を実施しています。さらに、コンテナが陸揚げ時に一時的に留め置かれた地点（鍋田ふ頭）の周辺において、ベイト剤の設置と目視調査を実施した結果、新たなヒアリは確認されていません。今後も、ヒアリ確認地点、コンテナ周辺、コンテナが一時的に留め置かれた地点等では、ベイト剤及び粘着トラップの設置等により、継続して調査します。

　なお、中部事務所から、愛知県、小牧市、弥富市、港湾管理者等に対して、以下を依頼しています。

・ヒアリと疑わしいアリをコンテナや積荷で確認した場合は、密閉等により逸走を防ぎ、完全に駆除等が

　確認されるまでは移動を避けるよう留意するとともに、その点を関係者にも徹底を依頼すること

・今回ヒアリの混入があったことから、ヒアリが確認されたコンテナの保管場所及びその周辺の点検等を

　適宜実施すること

・同様のルートで製品を輸入する際に、ヒアリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう、事業所、

　コンテナ保管場所、積み出し港等の状況を把握し、対策を講じるよう関係者に依頼すること

・今後、環境省等が実施する調査に協力すること

４．疑わしいアリの発見時の対応について

　疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。

○今回確認されたヒアリ（環境省撮影）

○今回ヒアリが確認された場所

小牧市

鍋田ふ頭