報道発表資料

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2018年08月03日
  • 地球環境

「富谷市における既存物流網と純水素燃料電池を活用した低炭素水素サプライチェーン実証」の運用開始式を行いました

 環境省では、低炭素な水素の利活用を通じた地球温暖化対策を推進するため、再生可能エネルギーからの水素製造・貯蔵・輸送・利用までの一貫した低炭素な水素サプライチェーンの実証事業を実施しています。
 本事業の一環として、太陽光発電による電力から水素を製造し、一般家庭や店舗、児童クラブ棟で利用する標記プロジェクト(代表事業者=株式会社日立製作所)を採択しているところです。
 このたび全ての実証設備が完成したことを踏まえ、8月3日(金)に運用開始式を開催いたしましたので、お知らせいたします。

 水素は、利用時にCO2を排出せず、再生可能エネルギーの輸送・貯蔵等にも活用できることから、地球温暖化対策上重要なエネルギーです。

 そのため、環境省では、低炭素な水素の利活用を通じた、中長期的な地球温暖化対策を推進するため、再生可能エネルギーからの水素製造・貯蔵・輸送・利用までを一貫して実証する、「地域連携・低炭素水素技術実証事業」(低炭素な水素サプライチェーン実証事業)を平成27年度より実施しているところです。

 このたび、宮城県富谷市において、平成29年度に本事業で採択された「富谷市における既存物流網と純水素燃料電池を活用した低炭素水素サプライチェーン実証」(代表事業者=株式会社日立製作所/共同事業者=丸紅株式会社、みやぎ生活協同組合、宮城県富谷市)により、水素製造・利活用設備が整備されました。

 本事業は、「みやぎ生協 コープ富谷・共同購入物流センター」に設置した太陽光発電システムによる電力から製造した水素について、水素吸蔵合金やみやぎ生協の既存物流網を活用して輸送し、地域内のみやぎ生協組合員の家庭3軒、みやぎ生協の店舗及び児童クラブ棟に設置した純水素燃料電池で活用するものです。

 地元企業(みやぎ生協)の既存物流網を活用した輸送システムを採用している点、水素吸蔵合金を活用することにより、常圧での水素の輸送を可能としている点などに特色があり、水素の地産地消を実現する新たなモデルケースとして期待されます。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
直  通 03-5521-8339
代  表 03-3581-3351
室  長 相澤 寛史(内線6771)
室長補佐 高橋 和也(内線7778)
係  長 香田 慎也(内線7738)
担  当 正田 和輝(内線7759)

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