報道発表資料
本事業は、秋田県秋田市において、最大で総出力54,600kWの風力発電所を設置するものである。
環境大臣意見では、(1) 渡り鳥に対する重大な影響を回避・低減するため、視認性を高める措置を設備稼働前に講ずること、(2) モノパイル打設工事による昼間及び夜間の施工を想定した騒音等に係る予測及び評価を適切に実施し、その結果を踏まえ、必要に応じて環境保全措置を講ずること、(3) 水中音の発生による海生生物への影響及び風力発電設備等の構造物の存在による付着生物等の環境影響等について、最新の技術等の活用を積極的に検討した上で、事後調査を適切に実施し、重大な環境影響が懸念された場合は、追加的な環境保全措置を講ずること等を求めている。
1.背景
環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
本件は、秋田県で実施予定の「(仮称)秋田港洋上風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。
2.事業の概要
・事業者 秋田洋上風力発電株式会社
・事業位置 秋田県秋田市(対象事業実施区域面積 約400ha)
・出力 最大54,600kW(4,200kW×13基)
3.環境大臣意見
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
【配慮書の手続】
・縦覧 平成27年8月24日~平成27年9月24日(住民意見8件※)
・秋田県知事意見提出 平成27年11月16日
・環境大臣意見提出 平成27年10月30日
【方法書の手続】
・縦覧 平成28年3月1日~平成28年3月31日(住民意見0件※)
・秋田県知事意見提出 平成28年7月13日
・経済産業大臣勧告 平成28年8月5日
【準備書の手続】
・縦覧 平成30年2月8日~平成30年3月9日(住民意見14件※)
・秋田県知事意見提出 平成30年8月1日
・環境大臣意見提出 平成30年8月3日
※環境の保全の見地からの意見の件数
添付資料
- 連絡先
- 環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8237
室長 坂口芳輝(内6231)
室長補佐 鈴木清彦(内6233)
担当 鈴木崇之(内6253)