報道発表資料

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2008年12月15日
  • 水・土壌

日中水環境パートナーシップに基づくモデル事業起工式及び日中セミナーの開催結果について(お知らせ)

 日中水環境パートナーシップの一環として、12月6日(土)にモデル地域の一つである中国江蘇省泰州市興化市董北村において「農村地域等における分散型排水処理施設モデル事業」の起工式を行いました。
 また、12月9日(火)に中国北京市において「日中協力汚染物質総量規制及び農村地域等における分散型排水処理技術と管理セミナー」を開催しました。

 今年5月、日中双方の環境大臣間で、「農村地域等における分散型排水処理モデル事業協力実施に関する覚書」が交わされました。本モデル事業及びセミナーは、この覚書に基づき実施している日中水環境パートナーシップの一環として開催したものです。

1.「農村地域等における分散型排水処理施設モデル事業」起工式

 12月6日(土)、モデル地域の一つである中国江蘇省泰州市興化市董北村において、低コストで地域の実情に適した農村地域等における分散型分散型排水処理施設モデル事業の起工式が地元の歓迎の下、盛大に行われました。

出席者
(日本側)環境省 白石順一水・大気環境局長他
(中国側)泰州市 吉天鵬副市長他

写真1 起工式の様子
写真1 起工式の様子

写真2 白石局長の挨拶
写真2 白石局長の挨拶

2.日中協力汚染物質総量規制及び農村地域等における分散型排水処理技術と管理セミナー

 12月9日(火)、中国北京市の日中友好環境保全センターにおいてセミナーを開催し、日中両国から約100名が参加しました。  本セミナーでは次の3つの内容について検討を深めました。

(1)
水汚染物質総量規制の理論と実践
(2)
農村地域等における分散型排水処理の技術と実践
(3)
農村地域等における汚染物質排出削減の管理

 また、これらの検討を通じ、今後の水環境分野における日中協力の課題等についても意見交換を行いました。

(参考)農村地域等における分散型排水処理施設モデル事業の概要

 「農村地域等における分散型排水処理モデル事業協力実施に関する覚書」では、今年度は重慶市と江蘇省においてモデル事業を実施することが合意されています。

分散型排水処理モデル事業一覧
No 場所 処理規模 処理方式 処理水が達成すべき施設能力 現在の状況
1 江蘇省泰州市
興化市趙家新村
150m3/日 土壌被覆型礫間接触曝気方式(RC構造) CODcr
 60mg/l以下
BOD5
 20mg/l以下
建設中
2 江蘇省泰州市
興化市董北村
40m3/日 土壌被覆型礫間接触曝気方式 SS
 20mg/l以下
アンモニア性窒素
 15 mg/l以下
糞便性大腸菌群数
 104MPN/l以下
 (都市下水処理場汚染物質排出基準の1級B基準を参考)
12/6起工式
開催
3 重慶市万州区
白羊鎮
600m3/日 接触曝気+人工湿地方式 CODcr
 100mg/l以下
BOD5
 30mg/l以下
建設中
4 重慶市忠県馬
灌鎮
500m3/日 活性汚泥+人工湿地方式 SS
 30mg/l以下
アンモニア性窒素
 25 mg/l以下
 (都市下水処理場汚染物質排出基準の2級基準を参考)
建設中
連絡先
環境省水・大気環境局水環境課
課長:川崎 正彦(内線6610)
課長補佐:岩崎 宏和(内線6618)
係長:金子 隆信(内線6632)