日中環境汚染対策に関する局長級政策対話（第５回）の結果について（お知らせ）

１．経緯

　去る１２月２日に韓国済州島で開催された第１０回日中韓環境大臣会合（TEMM10）に先立ち、１２月１日、日中の二国間大臣会合が開催されました。
　その中で、水環境分野等の日中協力について局長レベルの政策対話を引き続き行っていくことについて合意しました。
　これを受け、第５回目の政策対話となる今回は、白石順一水・大気環境局長と趙華林汚染物質排出総量抑制司長との間で今後の協力の方向性について政策対話を行いました。

２．日時

平成２０年１２月８日（月）　１０：００～１２：００

３．開催場所

中国北京市　中国環境保護部会議室

４．出席者

（日本側）

　環境省　白石順一水・大気環境局長他

（中国側）

　環境保護部　趙華林汚染物質排出総量抑制司長他

５．概要

　今回の政策対話においては、主に次のテーマについて意見交換を行いました。

（１）日中水環境協力について

　日中水環境パートナーシップの一環として実施している、低コストで地域の実情に合った農村地域等における分散型排水処理モデル事業の重慶市及び江蘇省におけるこれまでの順調な進展の確認と、今後の進め方について意見交換を行いました。

（２）日中コベネフィット協力について

　温暖化対策と環境汚染対策を同時に推進するコベネフィット・アプローチについて、モデル事業の形成・実施に加えて、既存の汚染削減計画を温室効果ガス排出削減の視点からその効果を研究することついて意見交換を行いました。

（３）窒素及びりんの総量削減に向けた共同研究について

　日本の知見・経験を基に、中国の国情にあった窒素及びりんの総量削減の実施方法案を作成するための日中共同研究を実施することを提案し、合意されました。