報道発表資料

平成30年5月8日
自然環境
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生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)の専門家公募について

 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)事務局が、「IPBES作業計画2014-2018」に基づいて実施する「自然とその恵みに関する多様な価値観の概念化に関する方法論的評価」及び「野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価」の報告書の執筆等を行う専門家の募集を開始しました。
 環境省では、日本政府による推薦を希望する国内の専門家を公募しますので、希望者は平成30年6月1日(金)午前9時00分までにご連絡下さい。

1.実施する評価の内容

(1)自然とその恵みに関する多様な価値観の概念化に関する方法論的評価(methodological assessment regarding the diverse conceptualization of multiple values of nature and its benefits)

 本評価は、IPBES(※1)概念枠組みに沿った生物多様性及び生態系サービスを含む自然及びその恵みの価値の多様な概念化や、国内レベル及びグローバルレベルで利用できる多様な価値評価に関する方法論とアプローチ手法の提案等を目的とし、平成30年から平成33年にかけて実施されます。
執筆等を行う専門家に選出された方は、平成30年9月17日(月)~21日(金)に開催される第1回執筆者会合等への出席が必要です。

(2)野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価(thematic assessment of the sustainable use of wild species)

 本評価は、野生種の持続可能な利用の現状と傾向、直接的または間接的に影響を与えうる要因の特定、野生種の利用に関する将来シナリオ及び野生種の持続可能な利用を確保、促進するための政策オプションの課題と機会の調査等を目的とし、平成30年から平成33年(場合により平成34年まで)にかけて実施されます。
執筆等を行う専門家に選出された方は、平成30年9月24日(月)~28日(金)に開催される第1回執筆者会合等への出席が必要です。

2.専門家に求められる役割

 執筆等を行う専門家に選出された方は、以下のいずれかの役割を果たすことが求められます。なお、フェローを除き、応募過程において役割の希望を出すことはできません。

(1)共同議長(assessment co-chairs)

 評価報告書及び政策決定者向け要約(SPM)を監督する責任があります。評価報告書の一部を執筆することも可能です。関連分野においてシニアレベルであり、専門家との調整業務の経験があり、個人の業務時間の30%に相当する時間を本業務に貢献できる人が求められています。年間およそ4つの会合(海外出張含む)への出席が求められています。

(2)統括執筆責任者(coordinating lead authors (CLAs))

 評価報告書の章毎に配置され、執筆に加え、主執筆者・フェロー・協力執筆者(contributing authors)と執筆内容を調整し、各章全体を監督する責任があります。また、各章からキーメッセージを抽出し、各章の要旨を執筆する作業の調整を行うとともに、SPMの執筆も行います。個人の業務時間の20%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。年間およそ3つの会合(海外出張含む)への出席が求められています。

(3)主執筆者(lead authors (LAs))

 評価報告書のうち指定された箇所を、既存の優れた科学、技術及び社会経済的な情報に基づき執筆する責任があります。個人の業務時間の15%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。毎年開催される執筆者会合への積極的な参加に加えて、毎年およそ1つのIPBES関連会合に招へいされる可能性があります。

(4)査読編集者(review editors (REs))

 評価報告書及びSPMのレビュープロセスにおいて、学際的専門家パネル(MEP)及び執筆者チームに対し、レビューコメントが適切に検討されているか、専門的用語の統一、文章の整合性が取れているか等について助言を行います。評価実施期間中に2つの会合に参加し、第1回レビュー後から個人の業務時間の10%に相当する時間を本業務に貢献することが求められています。加えて、シニアレベルであり、自然科学または社会科学の専門性を1つ以上有し、伝統的知識についても理解のある専門家である必要があります。

(5)フェロー(fellows)
 経験の浅い専門家向けで、評価報告書のうち指定された箇所を、統括執筆責任者や主執筆者と協力して執筆します。評価プロセスの理解のためのトレーニングを受けるとともに、専門家による指導を受けます。毎年開催される執筆者会合やトレーニング・ワークショップへの出席が求められています。

3.活動経費・謝金等の支給について

 会合に出席する際の旅費や執筆その他の作業に必要となる経費は、原則として自己負担であり、謝金等も支給されません。

4.応募・選出手順

 執筆等を行う専門家への希望者は各自、平成30年6月1日(金)(フェローへの応募の場合は、平成30年6月8日(金))までにIPBES事務局に応募して下さい。参加国政府、IPBESに関わる団体や機関による推薦を受けた応募者の中から、IPBES補助機関である学際的専門家パネル(※2)、ビューロー(※3)等が、専門性、経験、学際性、地理性、ジェンダー等に関して全体のバランスを考慮して、最適な専門家を選出します。
 
<日本政府による推薦を希望する専門家の方へ>

 日本政府による推薦を希望する方については、平成30年6月1日(金)(フェローへの応募の場合は、平成30年6月8日(金))までに、IPBESのウェブサイト
https://www.ipbes.net/eform/submit/applications?field_nomination_call_eva=17884
に応募してください(Application formに必要事項を記入し、履歴書を添付)。Application form の「Details of Government/Organisation supporting your nomination」の項は以下のとおりご選択・ご記入ください。

Type of nominating body : Government
Name of government : Japan
National focal point : None
Job title : Director of Biodiversity Strategy Office, Ministry of the Environment, Japan
First name : Keiichi
Last name : Nakazawa
Email (nominator) : NBSAP@env.go.jp
Phone number (nominator): +81-3-5521-8275

 日本政府は、上記2及び下記6に示されている専門家の役割を果たせるかどうかを基準に、各応募者を推薦するか否かを決定します。
 また、上記の応募に加えて、平成30年6月1日(金)(フェローへの応募の場合は、平成30年6月8日(金))午前9時00分(必着、締切厳守)までに、氏名、所属、連絡先及び希望する評価の種類を電子メールで下記宛先までご連絡願います。その際、電子メールの内容が分かるように、表題を「IPBES専門家応募(応募者名)」としてください。後ほど、推薦の可否をご本人あてにご連絡いたしますが、その結果は非公表としますので、予めご了承ください。
 
日本政府推薦希望者連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性戦略推進室
E-mail:NBSAP@env.go.jp

5.応募・選考スケジュール

フェロー以外

・6月1日(金): IPBES事務局への応募締切
         日本政府による推薦希望者の日本政府への連絡締切
・6月1日(金)~11日(月): 日本政府による推薦者の選考
・6月11日(月):日本政府が推薦決定者をIPBES事務局へ推薦
・6月25日(月)~29日(金):学際的専門家パネル及びビューローによる応募者の選考
・7月:応募者への選考結果の通知

フェロー
・6月8日(金): IPBES事務局への応募締切
日本政府による推薦希望者の日本政府への連絡締切
・6月8日(金)~18日(月): 日本政府による推薦者の選考
・6月18日(月):日本政府が推薦決定者をIPBES事務局へ推薦
・7~8月:各評価の共同議長及び学際的専門家パネルによる応募者の選考応募者への選考結果の通知

6.IPBES事務局による公募情報

フェロー以外

 https://www.ipbes.net/notification/call-nominations-experts-call-expressions-interest-providing-technical-support-units

フェロー

 https://www.ipbes.net/notification/call-nominations-fellows-two-new-ipbes-assessments

(参考)
※1:生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:IPBES)
 IPBESは、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された政府間組織です。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。
 設立以降、IPBES作業計画2014-2018に基づき、18の成果物(評価報告書等)の作成を目指して作業が進められてきており、評価報告書が以下のとおり作成されています。
  2016年:生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関する評価報告書
  2017年:花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別評価報告書
  2018年:生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域別評価報告書
     :土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書
  2019年:生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模評価報告書(予定)


 IPBESの成果物は世界中の科学者・専門家らによって執筆され、加盟国政府により構成される総会による承認後、公表されます。2018年5月7日現在、IPBESには129カ国が参加しており、事務局はドイツのボンに置かれています。
  IPBES webサイト http://www.ipbes.net/
  環境省webサイト http://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/ipbes/index.html

※2:学際的専門家パネル(Multidisciplinary Expert Panel(MEP))
 IPBESの補助機関で、国連の5地域区分から5名ずつ選出された計25名が、IPBESの作業の科学的・技術的側面を監督します。

※3:ビューロー(Bureau)
 IPBESの補助機関で、国連の5地域区分から2名ずつ選出され、議長(1名)、副議長(4名)、メンバー(5名)が、IPBESの運営全般を監督します。

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性戦略推進室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8275
室長   中澤圭一 (内 6480)
室長補佐 中嶋健次 (内 6484)
係長   鮫島茉利奈(内 6485)

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