報道発表資料
今般、平成30年3月6日(火)にインドネシア・ジャカルタでインドネシア共和国環境林業省等の化学物質対策担当者を対象として我が国の化学物質対策に関する経験等の共有を目的とした「第4回アジア地域化学物質対策能力向上促進講習(インドネシア)」を開催しました。
講習では、日本側から、化学物質審査規制法(以下「化審法」という。)の概要、化審法におけるスクリーニング評価やリスク評価の状況、化審法の改正、ストックホルム条約への対応等について紹介し、インドネシアで検討が進められているスクリーニング評価についてはより詳細な情報交換も行いました。インドネシア側からは、有害物質の管理に係る政令の改正、水銀対策及びスクリーニング評価方法に関する検討状況等についての紹介がありました。
また、両国の化学物質管理政策について活発な意見交換及び情報交換がなされ、インドネシアにおける化学物質対策能力の向上に向け、本分野における両国環境省の協力の工程表に基づき、引き続き連携していくことを確認しました。
1.開催の経緯
近年成長著しいアジア地域においては、環境への影響を未然に防止するための化学物質対策を実施する必要性が高まってきていますが、対策を実施する上での技術や制度は必ずしも十分に整備されておりません。こうした中、環境省ではアジア地域における化学物質対策能力の向上を促進し、化学物質の適正管理の実現を図ることを目的に、平成23年度からアジア地域における各国の化学物質対策の実務者を対象とした化学物質対策手法等に関する講習を実施してまいりました。
そこで、日本の化審法を始めとする化学物質対策の経験を共有し、インドネシアにおける化学物質の適正管理を推進するとともに、両国の化学物質管理における協力関係を構築することを目的として、平成26年度から本講習をインドネシアで開催しております。
2.結果
(1)開催日時・場所
日時:平成30年3月6日(火) 9:30~14:00
場所:インドネシア・ジャカルタ ベスト ウェスタン プレミア ザ ハイブ
(2)参加者
インドネシア側からは、インドネシア共和国環境林業省、保健省、エネルギー・鉱物資源省、農業省の担当者等が参加しました。
我が国からは、環境省化学物質審査室の担当者等が参加しました。
(3) 開催結果
講習では、以下のプレゼンテーション等が行われました。
・日本環境省から、化審法の概要、化審法におけるスクリーニング評価やリスク評価の状況、化審法の改正、ストックホルム条約対応等について紹介し、インドネシア共和国環境林業省で検討が進められているスクリーニング評価についてはより詳細な情報交換も行いました。
・インドネシア共和国環境林業省から、有害物質の管理に係る政令の改正、水銀対策及びスクリーニング評価方法に関する検討状況等についての紹介がありました。
上記のプレゼンテーション等を踏まえ、両国の化学物質対策について活発な意見交換及び情報交換が行われました。インドネシア側から、本講習及び来年度の訪日研修をとおしたインドネシアの化学物質管理政策に対する継続的な支援を希望する旨が表明されました。
また、インドネシアにおける化学物質対策能力の向上に向け、本分野における両国環境省の協力の工程表に基づき、引き続き連携していくことを確認しました。
- 連絡先
- 環境省大臣官房環境保健部環境保健企画管理課化学物質審査室
直通 03-5521-8253
代表 03-3581-3351
室長 新田 晃 (内線6309)
室長補佐 百瀬 嘉則 (内線6324)
担当 福永健一郎 (内線6367)