報道発表資料

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2018年02月23日
  • 水・土壌

「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて」(答申)及び意見募集(パブリックコメント)の結果について

 平成30年2月20日(火)に開催された中央環境審議会水環境部会(第44回)において、「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告)」が取りまとめられ、中央環境審議会会長から2月22日付けで環境大臣へ答申がなされました。
 この答申は、生活環境の保全に関する環境基準について、暫定目標の期限を迎えた渡良瀬貯水池及び荒川貯水池における類型指定及び暫定目標の見直しについて取りまとめたもので、答申に先立ち意見の募集(パブリックコメント)が行われています。
 この答申を受け、環境省では「河川及び湖沼が該当する水質汚濁に係る環境基準の水域類型」(告示)の改正を行う予定です。

1.経緯

 平成13年9月25日に、環境大臣が中央環境審議会に対して諮問した「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて」については、陸域(河川や湖沼)における水域類型のあてはめ及び見直し等に係る検討が随時行われています。今回、昨年9月及び12月に陸域環境基準専門委員会において検討がなされ、報告が取りまとめられました。この報告は平成30年2月20日(火)に開催された中央環境審議会水環境部会(第44回)において審議・取りまとめがなされ、2月22日付けで中央環境審議会会長から環境大臣へ別添1のとおり答申がなされました。

2.答申の概要

 水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しが必要な水域のうち、暫定目標の期限を迎えた2つの湖沼について、各水域の環境基準の類型指定及び平成34年度までの暫定目標を、以下の表のとおりとすることが適当とされました。

表 各水域の環境基準の類型指定及び暫定目標

政令別表

による名称

水域

水域類型及び暫定目標

見直し後

現行

利根川水系の渡良瀬川

渡良瀬貯水池

(谷中湖)

湖沼A

COD:暫定目標5.5mg/L

湖沼A

COD:暫定目標7.4mg/L

湖沼Ⅲ

全窒素:暫定目標1.0mg/L

全燐:暫定目標0.078mg/L

湖沼Ⅲ

全窒素:暫定目標1.3mg/L

全燐:暫定目標0.078mg/L

荒川水系(埼玉県及び東京都に係るもの。)の荒川

荒川貯水池

(彩湖)

湖沼A

COD:暫定目標3.7mg/L

湖沼A

COD:暫定目標3.7mg/L

湖沼Ⅲ

暫定目標を設定しない

湖沼Ⅲ

暫定目標を設定しない

(参考)湖沼の水域類型と基準値

湖沼A: COD(化学的酸素要求量)は3mg/L以下

湖沼Ⅲ: 全窒素は0.4 mg/L以下、全燐は0.03mg/L以下

3.意見募集の概要

 答申に先立って、中央環境審議会水環境部会陸域環境基準専門委員会が行った、「水質汚濁に係る生活環境の保全に関する環境基準の水域類型の指定の見直しについて(報告案)」の内容に係る意見募集(パブリックコメント)の結果は、以下のとおりです。

(1)意見募集期間:平成30年1月10日(水)~平成30年2月8日(木)

(2)告知方法:電子政府の窓口(e-GOV)

(3)意見提出方法:電子メール、郵送又はファックスのいずれか

(4)御意見の件数

  ・報告案に関する御意見:0件

  ・報告案以外の御意見:1件

4.今後の対応

 今回の答申を受け、環境省では「河川及び湖沼が該当する水質汚濁に係る環境基準の水域類型」(告示)の改正を行う予定です。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課
直通 03-5521-8314
代表 03-3581-3351
課長    渡邊康正 (内線6610)
課長補佐  林 誠  (内線6613)
専門官   中島智章 (内線6626)

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