報道発表資料

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1997年10月07日

北海道陸別町における地球環境(成層圏観測)研究の開始について

   全国の大学・国立研究機関の研究者が協力して陸別町で地球観測
 環境庁国立環境研究所と、全国共同利用研究所である名古屋大学太陽地球環境研究所とは、全国の大学・研究機関の研究者と協力し、北海道足寄郡陸別町で太陽-地球環境に関する長期観測を行う。平成9年10月7日、現地の「りくべつ宇宙地球科学館」総合観測室に両研究所の関係者が集まり、オープニングセレモニーを行う。
1. 観測研究は、陸別町が建設中の「りくべつ宇宙地球科学館」総合観測室で行われる。

2. 同総合観測室の名称は、下記のとおりである。
 環境庁国立環境研究所・陸別成層圏総合観測室
 名古屋大学太陽地球環境研究所・陸別総合観測室

3. 環境庁国立環境研究所と名古屋大学太陽地球環境研究所は、共同観測研究を円滑に推進するため、「りくべつ宇宙地球科学館総合観測室における共同観測研究に係る合意書」を取り交わした。

4. 同町での観測は、1992年以来の試験観測及び検討に基づき、次の2つのテーマの下に実施される。
(1) 成層圏オゾン層総合観測
環境庁国立環境研究所と名古屋大学太陽地球環境研究所は、郵政省通信総合研究所、名古屋大学理学部、東北大学、東北工業大学、横浜国立大学、中央大学などと共同で、レーザーレーダー、ミリ波分光、可視分光、赤外分光観測及び地上紫外線強度などの観測を行う。
(2) オーロラ・磁気嵐総合観測
名古屋大学太陽地球環境研究所は、九州大学、郵政省通信総合研究所などと共同で、全天カメラ、分光計、磁力計を使い、オーロラや磁気嵐の総合観測を行う。

(なお、現地ではセレモニー終了後(17:00メド)記者会見が予定されています。)

添付資料

連絡先
環境庁国立環境研究所
主任研究企画官:小野川和延(0298-50-2302)

地球環境研究グループ オゾン層研究チーム
 総合研究官:   中根 英昭(0298-50-2491)